北海道立総合研究機構

北海道立総合研究機構（道総研）

北海道立総合研究機構は、地方独立行政法人として2010年に北海道に設立され、様々な分野での研究開発と技術支援を行っています。本機構の目的は、農業や水産業、工業などの分野において試験や調査を通じて北海道民の生活水準を向上させ、地域産業を発展させることです。

機構の概要

北海道立総合研究機構は、設立当時、道内に存在した26の公設試験研究機関のうち22機関が移管され、運営されています。残りの4つの機関は法人化に適さないとの理由で対象外とされています。機構は、農業、水産、林業、工業、食品産業、環境、地質、建築など幅広い分野をカバーし、地域に即した研究を行うことに特化しています。

組織の構成

機構の運営は理事長が統括し、各専門分野ごとに研究本部を設置しています。理事長は法人の代表として業務を推進し、経営企画や研究方針を中心となって制定します。理事には経営企画、研究企画、連携推進を担当する者が配置され、各部門の調整を行っています。

主要な研究本部

• - 農業研究本部: 中央農業試験場を拠点に、北海道内で栽培可能な作物や農業技術の開発を行い、安全な食の確保にも寄与しています。

• - 水産研究本部: 中央水産試験場を中心に、漁業資源の管理や安全な水産物の供給を目指し、環境の維持にも取り組んでいます。

• - 森林研究本部: 林業の発展や森林の資源利用に関する研究を行い、地域の森林づくりを支援します。

• - 産業技術研究本部: 工業技術や食品加工の研究を進め、道内企業の実用化をサポートしています。

• - 環境・地質研究本部: 環境保護や災害防止に関する調査研究をし、地域の自然環境の保全に努めています。

• - 建築研究本部: 持続可能な建築技術や快適な住環境を目指して研究開発を行い、地域の住宅産業に対する支援も行っています。

地域との連携

道総研は、北海道内の他の団体や企業との包括的な連携を強化しており、さまざまな協定を結ぶことで共同研究や技術支援を促進しています。包括連携協定の相手には、北海道庁や地元大学、企業など多岐にわたります。

未来に向けて

北海道立総合研究機構は、道内のさまざまな環境や産業のニーズに応える研究を行い、持続可能な地域社会の発展に貢献しています。これからも地域と密接に連携しながら、新しい技術や知識の創出を図り、北海道の未来を支える重要な役割を果たしていくことでしょう。

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