北海道立総合研究機構農業研究本部畜産試験場

北海道立総合研究機構農業研究本部畜産試験場

地方独立行政法人である北海道立総合研究機構が設置した本試験場は、北海道内の畜産に関する試験研究を主な業務としています。この機関は、地域の農業振興を目指し、畜産分野に特化した研究や開発を行っており、北海道全土を対象とした試験を担当しています。

所在地

北海道上川郡新得町字新得西5線39-1に位置し、地域の特性を生かした研究を進めています。

概要

本試験場は、北海道における農業試験機関として特に重要な役割を果たしています。設立の起源は、1876年にまで遡り、北海道開拓使が真駒内牧牛場を創設したことに始まります。その後、いくつかの名称変更を経て、現在の形となりました。

沿革

以下に、試験場の主な歴史的経過を示します。

• - 1876年: 北海道開拓使により、真駒内牧牛場が設立される。
• - 1886年: 名称が真駒内種畜場に変更。
• - 1893年: 北海道庁種畜場に改称。
• - 1936年: 北海道農事試験場に畜産部が新設され、北海道庁種畜場に付置。
• - 1942年: 北海道農業試験場畜産部に名称変更。
• - 1946年: 用地が進駐軍に接収され、翌年新得町へ移転。
• - 1950年: 北海道立種畜場と名を改められ、1958年に北海道立新得種畜場となる。
• - 1962年: 北海道立新得畜産試験場に改称し、大家畜の研究機関としての役割を開始。
• - 2000年: 北海道立滝川畜産試験場と統合し、名称を北海道立畜産試験場に変更。
• - 2010年: 滝川試験地を廃止し、独立行政法人への移行により現在の名称、地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部畜産試験場に改められる。

育成品種

本試験場では、様々な畜産物の育成に関する研究も行われています。特に、以下の品種が育成されています。

• - 牛: 深晴波（黒毛和種）、勝早桜５（黒毛和種）
• - 豚: ハマナスW2（大ヨークシャー種）
• - 鶏: 北海地鶏II（肉用鶏）

本機関は、北海道における畜産の発展を目指し、長い歴史と実績を有する研究機関として地域農業に貢献しています。現在も、試験研究を進め、さまざまな問題解決に向けた取り組みを行っています。これにより、持続可能な畜産業の実現に寄与し、地域経済の発展にも貢献し続けています。

参考文献

• - 北海道農業試験場『北海道農業技術研究史』1967年。

関連項目

• - 北海道立総合研究機構
• - 北海道立農業試験場
• - 北海道農事試験場
• - 農業試験場

外部リンク

• - 北海道立総合研究機構農業研究本部畜産試験場

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