北海道立近代美術館

北海道立近代美術館

北海道立近代美術館（The Hokkaido Museum of Modern Art）は、1977年に開館した道立の美術館で、札幌市中央区に位置しています。独自の基本理念として「すぐれた作品の収集・保存」、「多様性に富んだ展示」、「調査・研究の充実」、「トータルな学習の場の提供」を掲げています。美術館では、明治以降の北海道関連の美術品や、地域に関連した作品を豊富に収蔵・展示し、訪れる人々に多彩な芸術体験を提供しています。

沿革

美術館は1967年に開館した北海道立美術館から発展し、現在の形に改組されました。その後、2011年に北海道立三岸好太郎美術館が分館として位置づけられることになりました。また、2011年9月から2012年1月まで、建物の補修のために休館しました。

常設展・特別展

当館では、自館の収蔵品を中心に多様なテーマを設定した常設展「これくしょんぎゃらりい」を開催しています。また、国内外の優れた作品を展示する特別展も定期的に行われており、訪問者はさまざまな視点から美術を楽しむことができます。

教育と情報提供

美術館では展示活動だけでなく、教育や情報サービスにも力を入れています。具体的な取り組みとして、展覧会に関連する講演会や、学芸員によるギャラリートーク、ボランティアによるガイドツアーが行われています。さらに、所蔵作品を各市町村で展示する移動美術館や、映像芸術を紹介する映像フェスティバルなどのイベントも実施されています。特に、小学生を対象としたミュージアムスクールでは、芸術活動を通じて子どもたちの創造力を育んでいます。

所在地と開館時間

美術館は、札幌市中央区北1条西17丁目にあり、開館時間は9:30から17:00（最終入館は16:30）です。休館日は毎週月曜日（例外あり）で、年末年始や展示替え期間などもありますので、訪問の際は事前に確認しておくことをおすすめします。

美術館移転計画

現在、北海道知事公邸の老朽化を受けて、美術館の移転が検討されています。有識者による研究会では、新しい知事公邸と一体的に新美術館を整備する案や、現在の美術館跡地に新たな複合施設を設ける案などが提案されています。

主要な収蔵品

美術館の収蔵品は非常に多岐にわたり、北海道にちなんだ作品が多く収蔵されていますが、明確な詳細については公式サイトやカタログ等で確認が必要です。

関連施設

北海道立近代美術館と関連する施設には、北海道立三岸好太郎美術館、旭川美術館、函館美術館、帯広美術館、釧路芸術館などがあります。それぞれが独自のコレクションで地域の文化を支えています。

これからも北海道立近代美術館は、地域の文化や芸術を大切にしながら、多様な活動を展開していくことでしょう。

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