北海道道1116号富良野上川線

北海道道1116号富良野上川線は、北海道の富良野市と上川郡上川町を結ぶ一般道道です。総延長約87kmとして計画されましたが、実際に供用されているのは一部区間にとどまります。

概要

起点：北海道富良野市
終点：北海道上川郡上川町
総延長：28.912 km
実延長：26.619 km
重用延長：2.293 km
未舗装延長：0.043 km

特徴

供用済みの区間は、美瑛町宇莫別から旭川市東旭川町瑞穂までです。この区間は舗装されていますが、林道幌内線入口から忠別ダムまでは1車線で待避所が設けられた狭隘な道が続きます。地滑りの恐れがあるため、一部区間は1年のうち1か月程度しか開通せず、「幻の道道」とも呼ばれています。

歴史

1983年（昭和58年）9月20日：北海道道871号白川美唄線として開発道路に指定
1994年（平成6年）4月1日：路線認定。道道871号白川美唄線は廃止
2005年（平成17年）8月5日：事業縮小に伴い、開発道路指定区間を縮小。ルート変更、1.5車線での整備、既存町道の改良による供用を目指すことになりました。
2010年（平成22年）4月1日：事業再評価により開発道路指定を解除。事業が北海道に移管
2012年（平成24年）9月：一部区間が開通
2013年（平成25年）5月：冬期通行止め解除前に一部区間で地滑りの恐れが発覚。2017年9月まで通年で通行止め
2017年（平成29年）9月：通行可能期間を9月中旬から10月中旬の1か月に限定して通行可能とする

路線状況

重複区間：
北海道道213号天人峡美瑛線（字忠別）
北海道道1160号旭川旭岳温泉線（字忠別）
冬期交通規制（通行止め）:
美瑛町字上宇莫別原野 - 美瑛町字俵真布（俵真布中央ゲート）：3.9 km
東川町ノカナン（チョボチナイゲート） - 東川町北7線（東川北7線ゲート）：12.4 km
美瑛町字俵真布（俵真布第3ゲート） - 美瑛町字忠別（忠別ゲート）：2.8 km

道路施設

主な橋梁:

熊の沢橋（61 m、宇莫別川、美瑛町字上宇莫別原野）
上忠別橋（99 m、忠別川、美瑛町字忠別 - 東川町ノカナン）
チョボチナイ橋（70 m、－、東川町ノカナン）
嶺雲橋（406 m、幌倉沼支流、東川町ノカナン）
祥雲橋（140 m、幌倉沼川、東川町ノカナン）
景雲橋（174 m、倉沼川、東川町ノカナン）
清水橋（120 m、倉沼第一沢川、東川町ノカナン）

常設型ゲート:

俵真布中央ゲート（美瑛町字俵真布）
俵真布第3ゲート（美瑛町字俵真布）
忠別ゲート（美瑛町字忠別）
チョボチナイゲート（東川町ノカナン）
東川北7線ゲート（東川町北7線、北海道道611号瑞穂東川線交点）

通過する自治体

上川総合振興局

富良野市
空知郡上富良野町
空知郡中富良野町
上川郡美瑛町
上川郡東川町
旭川市
上川郡上川町

ただし、事業縮小に伴い実際に開通するのは美瑛町〜旭川市のみとなる見通しです。

交差する道路

美瑛町:

北海道道543号上宇莫別美瑛停車場線 - 宇莫別
北海道道1160号旭川旭岳温泉線 - 字忠別（重複）
北海道道213号天人峡美瑛線 - 字忠別（重複）

東川町:

北海道道611号瑞穂東川線 - 北7線

沿線施設

美瑛町・東川町:

忠別ダム

関連情報

この道道は、未開通区間が多く残るものの、その一部は美しい景観を楽しめるルートとして知られています。通行の際には、事前の情報収集と安全運転を心がけましょう。

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