北海道道356号築別炭砿築別停車場線

北海道道356号築別炭砿築別停車場線

北海道道356号築別炭砿築別停車場線は、北海道苫前郡羽幌町内に位置する一般道道です。この道路は、かつて築別炭鉱と旧国鉄羽幌線の築別駅を結ぶ重要な役割を担っていましたが、時代の変遷とともにその姿を変えてきました。

概要

この道道は、羽幌町字築別炭砿を起点とし、同じく羽幌町字築別（旧国鉄 羽幌線 築別駅跡）を終点としています。総延長は16.317 kmですが、実際に車両が通行できる実延長は10.117 kmです。また、一部区間（⒍2 km）は北海道道741号上遠別霧立線との重複区間となっています。

道路の管理は、留萌振興局 留萌建設管理部 羽幌出張所が行っています。

歴史

北海道道356号築別炭砿築別停車場線は、1961年（昭和36年）3月31日に路線として認定されました。当時は、地域の主要産業であった築別炭鉱と、人や物資の輸送を担う築別駅を結ぶ、文字通り「動脈」としての役割を担っていました。

しかし、1970年（昭和45年）11月2日に築別炭鉱が閉山。さらに、1987年（昭和62年）3月30日には羽幌線の廃止に伴い、築別駅も廃駅となりました。これにより、道道の役割は大きく変化し、現在では地域住民の生活道路としての性格が強くなっています。

路線状況

重複区間

この道道には、北海道道741号上遠別霧立線との重複区間が存在します。具体的には、羽幌町字築別炭砿から羽幌町字曙までの区間が重複しています。

冬期交通規制（通行止め）

北海道道356号築別炭砿築別停車場線には、冬期交通規制（通行止め）の区間があります。羽幌町字築別炭砿32-1（起点）から羽幌町字曙266-1（曙ゲート）までの2.4 kmの区間が、冬季間は通行止めとなります。

道路施設

道道沿いには、以下の主要な橋梁などの道路施設があります。

勤倹橋（47 m、築別川、羽幌町字曙）
鶴亀橋（35 m、築別川、羽幌町字曙）
春水橋（60 m、築別川、羽幌町字曙）
曙光橋（88 m、築別川、羽幌町字曙）
越前橋（70 m、築別川、羽幌町字上築）
二線橋（27 m、チライベツ川、羽幌町字築別）
曙ゲート（常設型ゲート、羽幌町字曙266-1）

これらの橋梁は、築別川やチライベツ川といった河川を安全に渡るために重要な役割を果たしています。

地理

北海道道356号築別炭砿築別停車場線は、築別川に沿って走るルートを取っています。このため、道道からは豊かな自然景観を楽しむことができます。

通過する自治体

この道道が通過する自治体は、留萌振興局管内の苫前郡羽幌町のみです。

交差する道路

北海道道356号築別炭砿築別停車場線は、以下の道路と交差しています。

北海道道741号上遠別霧立線（字築別炭砿〔起点〕 - 字曙、重複区間）
北海道道612号築別天塩有明停車場線（字築別炭砿）
国道232号（字築別、終点付近で間接接続）

これらの道路との接続により、周辺地域とのアクセスが確保されています。

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