北部軍 (イスラエル国防軍)

北部軍

北部軍（ほくぶぐん、ヘブライ語: פִּקּוּד צָפוֹן‎、Pikud Tzafon、パツァン）は、イスラエル国防軍の一部として機能し、主にシリアとレバノンとの国境付近の防衛を担っています。この軍は、イスラエルの安全保障において重要な役割を果たしており、地域の緊張の中で数多くの歴史的な出来事を経験しています。

歴史

北部軍の活動は1960年代から1970年代にかけて、シリア軍との接触が多く見られました。特にゴラン高原やレバノン国境周辺での戦闘が頻発し、1973年の第四次中東戦争では、激しい戦闘が展開されました。この時、シリア軍の戦車部隊との交戦が記録され、多くの戦車の残骸がその後「涙の谷」という呼び名の由来ともなりました。

1970年代後半からは、レバノン南部に基地を持つパレスチナ解放機構（PLO）による越境攻撃が北部軍の主要な課題となり、絶えず交戦が繰り返されました。1982年に行われたレバノン侵攻（ガリラヤの平和作戦）では、北部軍が中心的な役割を果たし、PLOをレバノン南部から追い出すことに成功します。しかし、その後、ヒズボラという新しい敵がレバノン南部からイスラエルへの攻撃を強化し、北部軍は現在に至るまで様々な形での衝突や攻撃作戦を余儀なくされています。

編制

北部軍は複数の師団で構成されており、以下のような編成がなされています：

第36

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