北鎌倉女子学園中学校・高等学校

北鎌倉女子学園中学校・高等学校は、神奈川県鎌倉市に所在する全日制の私立学校です。中学校と高等学校が併設されており、原則として中学校からの入学者は高等学校に進学する中高一貫教育を行っています。学校独自の入学者選抜試験を経て生徒を受け入れています。

教育課程においては、中学校には普通コースと音楽コースが設けられています。高等学校には、普通科と音楽科の二つの学科があり、それぞれに多様なコースや専攻が用意されています。

高等学校普通科には、基礎学力の定着を目指す普通コース、大学進学に対応した文理進学コース、そして難関大学合格を目指す特進コースがあります。特進コースはさらに文系と理系に分かれています。普通科のクラス編成は、入学試験時に普通コースと特進コースで分かれますが、1年次においては文系・理系の区別なく混合クラスが編成されます。2年次からはそれぞれの進路希望に応じてクラスが分かれます。また、中学校から内部進学した生徒と高等学校から外部入学した生徒は、1年次から同じクラスで学びます。

高等学校音楽科は、音楽に関する高度な専門教育を提供しており、ピアノ、声楽、弦楽器、管楽器、打楽器、作曲、音楽総合といった幅広い専攻分野があります。音楽科のクラスは3年間固定で編成されます。この学科においても、中学校の音楽コースから進学した内部生と高等学校から入学した外部生は、1年次より共に学びます。

学校の歴史は、1940年（昭和15年）3月にさかのぼります。教育者である額田豊によって、財団法人北鎌倉高等女学校として創立されました。戦後の学制改革に伴い、1948年（昭和23年）4月には北鎌倉高等学校と改称され、同時に併設中学校が設置されました。その後、1968年（昭和43年）4月には現在の特色の一つである音楽科が設置され、教育内容の多様化が進みました。1978年（昭和53年）9月には、学校名が現在の北鎌倉女子学園高等学校に変更されています。近年では、2019年（令和元年）12月に、教育におけるテクノロジー活用を推進する取り組みが評価され、Apple distinguished schoolに認定されました（この認定は2022年まででした）。

制服に関しては、2019年度に従来のセーラー服から、ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏がデザインを手がけたブレザースタイルに変更され、学校の新たな装いとなりました。

交通アクセスは、JR横須賀線の北鎌倉駅から徒歩およそ7分と、比較的通学しやすい立地にあります。

本校は、多岐にわたる分野で活躍する卒業生を数多く輩出しています。主な著名な出身者としては以下の通りです。

大田黒 久美（女優）
内藤 洋子（女優）
早瀬 久美（女優）
岩間 沙織（女優）
ハニー・レーヌ（モデル・女優）
東原 亜希（タレント）
Jumelles（ピアノデュオ）
谷口 令子（ラグビー選手）
榊原 麻理子（フルーティスト）
舞空 瞳（元宝塚歌劇団星組トップ娘役）
* Yucca（歌手）

関連事項としては、神奈川県の中学校・高等学校一覧、旧制中等教育学校、日本の音楽科設置高等学校などが挙げられます。また、かつては湘南国際女子短期大学が姉妹校として存在しました。アニメーション映画『きみの声をとどけたい』に登場する湘南音楽学院は、本校がモデルの一つになったとされています。

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