北関東綜合警備保障

北関東綜合警備保障株式会社

北関東綜合警備保障株式会社は、栃木県全域を中心に茨城県および群馬県の一部でセキュリティサービスを展開している企業です。この会社は、ALSOK（アルソック）の主要な関連会社の一つとして位置づけられ、日本国内のALSOKグループの中で売上が第6位という実績を誇ります。

設立と歴史

1968年12月12日に設立され、創業者で初代社長の青木忠三は茨城県出身の元警察官であり、最終的には宇都宮中央警察署の署長に就任していました。彼は1993年12月まで社長をつとめ、その後、長男の青木勲が社長に就任しました。青木勲も元警察官であり、1974年に会社に入社し、さらなる発展に寄与しました。2017年には、彼の息子である青木靖典が社長の職責を引き継ぎました。

創業当時は学校や役所に対する警備が中心でしたが、1977年頃より現金輸送警備に業務を拡大し、2020年からは新型コロナウイルスの影響に対応するため、栃木県の委託を受けて感染者療養施設の出入管理を担当することになりました。

業務の課題と対応

しかし、2017年以降、群馬県内の公共施設向けにおいて国や自治体から発注された機械警備業務の入札で、他の警備会社と共に不正な談合を行っていたとされ、2022年に独占禁止法違反で課徴金として497万円が命じられました。このような課題を乗り越え、同社は透明性の高い業務運営を心掛けています。

専門的な取り組み

北関東綜合警備保障株式会社は、災害対策に関しても特に力を入れています。1995年には警備業界として初めて消火用タンク車を採用し、2003年からは自社のレスキュー隊を編成して緊急時の対応力を強化しています。これらの取り組みは、消防当局との協力をもとに進められており、地域社会の安全を守る大切な役割を果たしています。

また、指定管理者として栃木県防災館や栃木県ライフル射撃場の管理運営も担当しています。専務が栃木県の労働委員に選ばれているため、指定管理者になることができなかった過去の背景もありますが、これが県側のチェックミスであったため、指定が取り消されることはありませんでした。この事柄は2023年10月に解消されました。

その他の特色

同社は、ALSOK連盟企業が共通の制服を使用しているのに対し、オリジナルの制服を採用している点でも注目されています。さらに、独自のマスコットキャラクター『まもるくん』を使った親しみやすいイメージ作りにも力を入れています。また、2004年に新本社ビル「あんしんかん」を完成させ、万一の際の緊急避難場所として機能することを目的としています。

まとめ

北関東綜合警備保障株式会社は、地域に根ざした信頼のセキュリティサービスを提供し、様々な挑戦を経て成長し続ける企業です。セキュリティの専門知識とノウハウを活かし、より安全で安心な社会の実現に寄与しています。

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