十三間堀川

十三間堀川（じゅうさんけんぼりがわ）は、かつて大阪府大阪市西成区と住之江区を流れていた大和川水系の河川です。別名、十三間川とも呼ばれていました。

歴史

十三間堀川の起源は、元禄年間（1688年-1704年）に開削された用水運河に遡ります。当初は鼬川下流の七瀬川から南へ、中在家村（現在の住之江区付近）まで二千三一二間（約4.2km）の長さでした。1704年（宝永元年）の大和川の付け替え工事に伴い、大和川まで延長されました。

川の名前は、開削当初の川幅が一三間（約23.4m）であったことに由来します。また、内川や新堀といった別名でも呼ばれていました。

1970年（昭和45年）に埋め立てられ、廃河川となりました。しかし、一部区間は親水河川として整備され、現在もその姿を残しています。

現在の状況

十三間堀川の大部分は埋め立てられ、その跡地には阪神高速15号堺線が建設されました。かつて川が流れていた面影はほとんど残っていませんが、一部区間は十三間川親水河川公園として整備され、市民の憩いの場となっています。

親水河川公園には、大和川の浄化水が導入されており、水辺の自然が再現されています。遊歩道やベンチも設置されており、散策や休憩に利用されています。

河岸の施設

十三間川親水河川公園
阪神高速15号堺線

十三間堀川は、かつて大阪の都市部を流れる重要な水路でしたが、都市開発の波に押され、その姿を変えました。しかし、親水河川公園として一部が残され、その歴史を今に伝えています。

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