十和田八幡平駅伝競走全国大会

十和田八幡平駅伝競走全国大会

十和田八幡平駅伝競走全国大会（愛称：十八駅伝）は、1948年から毎年8月7日に、十和田八幡平国立公園の美しい自然環境の中で行われる駅伝競走です。この大会は、厳しい真夏の条件下でトレーニングすることの重要性を訴えた「日本マラソンの父」金栗四三の提言に起源を持ちます。

開催の背景

戦後の混乱期に、鹿角地域の青年たちが地域活性化のためにスポーツを盛り上げようと立ち上げたこの大会は、炎天下の中、選手たちが熱い思いを胸に走り抜ける姿を誇ります。初回大会から、地域の人々の協力を得ながら、全国的なイベントとして成長してきました。

コースの魅力

大会のコースは、起伏に富んだ標高差818mの全長73.8kmで構成されており、参加者は5つの区間を走り抜けます。コースは以下のようになっています：

1. 1区（13.6 km）: 十和田湖休屋から中滝柳沢商店前
2. 2区（13.4 km）: 中滝柳沢商店前から大湯温泉振興プラザ
3. 3区（16.3 km）: 大湯温泉振興プラザから秋田県信花輪支店前
4. 4区（16.4 km）: 秋田県信花輪支店前から熊沢自治会館前
5. 5区（14.1 km）: 熊沢自治会館前から八幡平大沼

このように、多様な風景が楽しめるコースは、選手だけでなく、観客にとっても魅力的な体験を提供しています。

大会の歴史と名称の変遷

大会の名称は、開始当初から何度か変更されており、初回から数回にわたって「十和田湖、八幡平観光コース駅伝競走大会」として開催されました。その後、全国規模の対抗戦形式に変わり、最終的には現在の「十和田八幡平駅伝競走全国大会」となりました。特に、第40回以降は5年ごとに記念大会が行われ、地域の盛り上がりを支えています。

放送とメディア

この大会の模様は、秋田テレビによって制作されたダイジェスト番組が毎年放送され、東北地方の複数のテレビ局がネットして視聴者に届けています。北海道文化放送やtvk、テレビ静岡などでも過去に放送され、多くの視聴者に親しまれてきました。

地域と大会の結びつき

十和田八幡平駅伝は地域の人々に愛されているイベントであり、多くのボランティアと地元企業の支援が大会を支えています。このような地元の協力により、駅伝競走はただのスポーツイベントにとどまらず、地域の活力を示すシンボルとなっています。今後もこの大会が地域の誇りとして、そしてスポーツの振興に寄与することを期待されます。

もう一度検索