十和田東線
十和田東線（おいらせ号）
十和田東線は、青森県八戸市と十和田市の十和田湖を結ぶJRバス東北が運行するバス路線です。この路線は「おいらせ号」という愛称で知られており、冬季（11月中旬から4月中旬）には運休します。十和田湖周辺の観光地へのアクセスを提供し、多くの利用者に愛されています。
概要と歴史
この路線の前身は、十和田観光電鉄が運行していた十和田湖観光線でした。しかし、知名度の低さや八戸駅を経由しないことから利便性が悪く、2000年をもって廃止されました。その後、2002年12月1日に東北新幹線八戸開業に合わせ、冬季の十和田湖へのアクセスを改善するため、十和田北線から分岐する形で新たな路線が開設されました。
この新ルートでは、地元の事業者が運行する観光バスと共にサービスを開始しましたが、JRバスの知名度が高かったため、利用者は増加の一途をたどりました。2008年には、八戸駅から十和田湖温泉郷までの途中に新たなバス停が設置され、さらに利便性が向上しました。
しかし、冬季の乗客数減少が影響し、2014年度からは冬季運休が決定されました。その後も運行は続けられていますが、さらなる利用促進が求められています。
ダイヤと運行
2024年4月13日から運行が再開され、日々2往復が設定されています。通常、八戸駅で東北新幹線はやぶさに接続しています。このように接続運行を行うことで、観光客のみならず日常の交通手段としても利用されています。
主な停留所
路線の主な停留所は以下の通りです。
八戸駅から奥入瀬渓流温泉間では定められた停留所のみに停車し、奥入瀬渓流温泉から十和田湖間では各停留所に停車します。
乗車方法
八戸駅発の「おいらせ号」に乗る際、八戸駅西口から奥入瀬渓流温泉間を利用する場合には事前の予約が必要です（予約料300円）。運賃は予約料とは別に、乗車当日に下車時に精算されます。また、SuicaなどのICカードによる乗車も可能で、回数券も利用できます。
その他の情報
この路線はトップドア車両が使用され、乗車時は前から、降車時は後ろからとなります。これによりスムーズな乗り降りが実現されています。十和田湖観光や地域のアクセスに重要な役割を果たしている十和田東線は、観光客にとって便利な交通手段です。
今後も地元の観光業界との連携を深めながら、利用者の増加に向けた取り組みが期待されます。
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