十島村立平島学園

十島村立平島学園

十島村立平島学園は、鹿児島県鹿児島郡十島村の平島に所在する村立の義務教育学校です。トカラ列島の中央部に位置する平島に唯一存在する学校であり、島の子どもたちの学び舎として、地域に根ざした教育を行っています。

概要

かつては諏訪之瀬島に分校がありましたが、2016年4月に諏訪之瀬島小中学校として独立しました。小規模な学校であり、2023年時点では小学校に3名、中学校に8名の児童・生徒が在籍しています。少人数ならではのきめ細やかな教育が特徴です。

十島村では山海留学制度を導入しており、平島学園でも島外からの留学生を受け入れています。豊かな自然環境の中で、地域住民との交流を通して、子どもたちは貴重な経験を積むことができます。

平島中学校は、県内の公立高等学校のうち、全日制普通科の学区制限を受けない中学校の一つに指定されています。これにより、生徒は県内全域の高校への進学を目指すことができます。

歴史

平島学園の歴史は古く、前身となる平島小学校は1895年（明治28年）に島民の共同出資によって開校されました。諏訪之瀬島分校はさらに古く、1879年（明治12年）に島民による夜間学校として設置されたのが始まりです。

1930年（昭和5年）には、十島村全域に小学校令が適用され、平島小学校は中之島尋常小学校の分教場となり、諏訪之瀬島小学校も同様に中之島尋常小学校の分教場となりました。

その後、1960年（昭和35年）に平島分校が中之島小中学校から独立し、十島村立平島小中学校となりました。同時に、諏訪之瀬島分校も中之島小中学校から平島小中学校に移管されました。

2016年（平成28年）には、諏訪之瀬島分校が十島村立諏訪之瀬島小中学校として独立し、現在の形となりました。そして、2024年（令和6年）4月1日に、十島村立の小中併設校の義務教育学校への移行に伴い、十島村立平島学園として新たなスタートを切りました。

周辺環境

平島学園の周辺には、十島村役場平島出張所や十島村立平島診療所などの公共施設があります。また、南之浜港や西ノ浜海岸など、豊かな自然に囲まれており、子どもたちは自然の中で様々な体験をすることができます。

沿革

1879年（明治12年） - 諏訪之瀬島の島民により、夜学校として諏訪之瀬島小学校が設置される。
1895年（明治28年） - 島民の共同出資により平島小学校が設置される。
1930年（昭和5年） - 十島村内に小学校令が適用され、平島小学校は中之島尋常小学校の分教場となり、諏訪之瀬島小学校は中之島尋常小学校諏訪瀬島分教場にそれぞれ改称。
1932年（昭和7年） - 本校に高等科が併設されたのに伴い、中之島尋常小学校から中之島尋常高等小学校に改称し、各分教場名も改称される。
1941年（昭和16年） - 国民学校令が施行されたことに伴い、中之島国民学校平島分教場、中之島国民学校諏訪瀬島分教場にそれぞれ改称。
1948年（昭和23年） - 学制改革が行われたことに伴い、中之島小中学校平島分校、中之島小中学校諏訪瀬島分教場にそれぞれ改称。
1952年（昭和27年） - トカラ列島が本土復帰し、同時に十島村が発足。十島村立中之島小中学校平島分校、十島村立中之島小中学校諏訪之瀬島分校にそれぞれ改称。
1960年（昭和35年） - 中之島小中学校より独立し、十島村立平島小中学校となる。また同時に諏訪之瀬島分校を中之島小中学校から平島小中学校に移管され、十島村立平島小中学校諏訪之瀬島分校に改称。
2016年（平成28年） - 諏訪之瀬島分校が、十島村立諏訪之瀬島小中学校として独立。
2024年（令和6年）4月1日 - 十島村立小中併設校の義務教育学校への移行に伴い十島村立平島学園となる。

脚注

[1]：十島村公式サイト

関連項目

鹿児島県小学校一覧
鹿児島県中学校一覧
日本の義務教育学校一覧

外部リンク

十島村立平島小中学校公式ホームページ
* 十島村立平島小中学校公式ブログ

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