千代天山大八郎

千代天山 大八郎について

千代天山 大八郎（ちよてんざん だいはちろう）は1976年2月6日に大阪府大阪市で生を受け、2024年8月28日に亡くなった元大相撲力士です。本名は角 大八郎（すみ だいはちろう）です。身長183cm、体重150kgを誇り、得意手は右四つで、寄りを得意としました。最高位は西小結で、特に1999年7月場所がその頂点でした。

来歴

千代天山は超未熟児として生まれ、出生時の体重は1380gでした。生まれてから1年半以上も保育器で育てられた彼は、一度は調理師を目指していたものの、中学校2年生の時に千代の富士を見て感銘を受け、相撲界への道を決意しました。中学校卒業後に九重部屋へ入門し、1991年3月場所で15歳で初土俵を踏みました。彼の同期には後に前頭となる金開山や春日錦がいます。

入門から順調に昇進し、3年で幕下に昇進。特に幕下上位で苦戦した時期を経て、左四つの技を磨いていき、1997年1月場所で新十両へ昇進。1999年1月場所に新入幕した際には、3場所連続で三賞を受賞し、大相撲史上初の快挙を達成しました。この記録は2024年7月場所に大の里泰輝によって破られるまで保持されました。その同年の7月場所では小結に昇進したものの、3勝12敗と結果が振るわず、三役経験は一度きりとなりました。

彼は当時、雅山とライバル関係にあり、2001年3月場所では新決まり手である小づま取りで雅山に勝利しました。また、2001年1月には結婚を果たし、生活も一変しました。さらに、2000年11月場所と2001年3月場所では武蔵丸に勝利し、それぞれ金星を獲得しました。

しかし、2002年1月場所で左足の踵骨を骨折し、この怪我の影響で調子が下降。2003年5月場所では幕下まで落ちてしまいましたが、2004年3月場所で再入幕。しかし、内臓疾患により相撲に集中できず、2005年11月場所を最後に再び幕下に陥落しました。

引退後も復帰を目指しましたが、2007年5月場所には三段目にまで降格。その後も苦しい時期が続き、2008年1月場所の初日を最後に31歳で現役を引退しました。年寄名跡を持たないため、その後は相撲界を離れ、理由は不明ですが引退相撲は行われませんでした。

引退後の生活

引退後は2008年2月から料理人見習いを経て、2009年6月に和歌山県白浜町で「力士厨房 千代天山」を開業しました。白浜町に店舗を構えたのは、妻の実家がそこにあるためであり、長男の生活環境を考えての選択でした。2013年8月には脊髄炎の一歩手前と診断され、2015年12月に再び営業を開始します。

トラブル

だが、彼には問題もありました。2002年9月には付け人に対する暴行事件が報じられることもあり、その影響もあったかもしれません。48歳でこの世を去った後、彼の名前は多くのファンの記憶に残ることでしょう。千代天山は相撲界の中で多くの人に愛された力士でしたが、その生涯にはさまざまな浮き沈みがありました。今後も彼の偉業と影響力は語り継がれていくことでしょう。

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