千曲川橋梁 (上田電鉄別所線)

千曲川橋梁

千曲川橋梁は、長野県上田市の千曲川に架かる上田電鉄別所線の鉄道橋です。上田駅と城下駅の間に位置し、列車が単線で渡ります。

概要

この橋梁は、コリジョンストラットを有するのが特徴です。橋の下部構造はコンクリート製で、橋台の基礎には木杭が使用され、橋脚はコンクリートの井筒工法で建設されています。

形式: 鋼下路単純プラットトラス橋5連
橋長: 224.18 m
最大支間長: 144フィート（約43.89 m）
施工: 横河橋梁製作所
設計: 1923年（大正12年）5月
竣工: 1924年（大正13年）
開通: 1924年（大正13年）8月15日

歴史

千曲川橋梁の歴史は、上田電鉄の前身である上田温泉電軌が、青木線（廃止）と川西線（現・別所線）を国鉄信越本線（現・しなの鉄道線）の上田駅に乗り入れるために、1924年（大正13年）に架橋したことに始まります。当時、地方私鉄の多くは国鉄から払い下げられた橋桁を使用していましたが、上田温泉電軌は独自の設計によるトラス橋を建設しました。

2010年（平成22年）には、橋梁は赤色に塗り直されました。

しかし、2019年（令和元年）10月13日、令和元年東日本台風（台風19号）による千曲川の増水により堤防が決壊し、城下駅側の1径間が崩落しました。これにより、上田駅から城下駅の間は長期にわたり不通となり、その区間は代行バスによる輸送が行われました。

その後、上田市が橋梁を市有化し、国の補助金を活用して復旧を支援する計画が発表されました。幸いなことに、鉄骨の多くに目立った損傷がなかったため、再利用されることになりました。復旧工事は2021年（令和3年）に完了し、同年3月28日に運転を再開しました。運転再開にあたり、上田電鉄は復旧への感謝の意を込め、2022年3月28日を「無料乗車デー」とし、この日に限り別所線全線の運賃を無料としたほか、運転再開を祝う式典などが執り行われました。

外部リンク

上田電鉄 - 橋梁管理者
国土交通省の千曲川・犀川に関するページへのリンク'>空から眺める千曲川・犀川 - 国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所
上田ケーブルビジョンのライブカメラへのリンク'>千曲川と赤い鉄橋ライブカメラ - 上田ケーブルビジョン
* 東急建設による災害復旧に関するページへのリンク'>上田電鉄別所線千曲川橋梁 災害復旧 - 東急建設

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