千田正穂のありがとう!

番組概要

『千田正穂のありがとう!』は、文化放送で2006年 4月9日から2015年 3月29日まで、毎週日曜日の午前11時から午後1時（日本標準時）にかけて放送された生ワイド番組です。元NHKアナウンサーとして広く知られる千田正穂がパーソナリティを務め、彼にとって文化放送でのレギュラー番組は、『千田正穂のおはよう!朝一番』（1992年10月〜1994年3月）以来、実に12年ぶりとなりました。番組は11時台のみ、NTTドコモの一社提供で放送されていました。約9年間にわたりリスナーに親しまれましたが、2015年 3月29日の放送をもって終了し、後継番組として『高田純次日曜テキトォールノ』がスタートしました。

出演者

パーソナリティ: 千田正穂
週替わりゲスト司会者: 松原のぶえ、大石円、春香クリスティーン、町亞聖、アグネスチャン、日野美歌、水前寺清子、島倉千代子、森山良子、鈴木聖美など、多岐にわたる分野から様々なゲストが登場しました。
レポーター:
根本朋之（「人間万事塞翁が馬」担当。番組内では「大番頭」の愛称で呼ばれました）
かわのをとや（「ロッテアフタヌーンレポート」担当）

番組進行と主なコーナー

番組は午前11時のオープニングから始まり、午後1時までの2時間、多彩なコーナーで構成されていました。12時台にはビートルズの楽曲が頻繁に流れるという特徴もありました。

番組冒頭では、千田正穂によるタイトルコールの後、「ありがとう!!」という感謝の言葉が、英語（サンキュウ）、イタリア語（グラッチェ）、フランス語（メルシー）、ドイツ語（ダンケ）など各国語バージョンでコールされるジングルが使われていました。

主なコーナー

オープニング: 番組開始当初は、タイトルコールの語尾を長く引っ張ったり、「せんじろう」という声が合いの手を入れたりする演出がありましたが、2007年夏頃からはシンプルなスタイルに変更されました。これは、2007年7月に発生した新潟県中越沖地震の被災地に配慮した措置でもありました。

日本全国天真爛漫: 毎週番組から発表されるテーマに対して、全国のリスナーから寄せられたお便りを紹介するコーナーでした。

人間万事塞翁が馬: この番組の目玉とも言える、NTTドコモの携帯電話を使ったリスナー参加型買い物ゲームです。参加するのはリスナーの夫婦や家族。事前に欲しい物3点を決め、番組からの指令に従い1点目の買い物を済ませた後、残り2点を予算内に収まるよう工夫して購入し、制限時間内（概ね12時45分〜12時50分）に文化放送のスタジオへゴールインすることを目指します。予算オーバーや時間オーバーは失格となりますが、番組開始以来、失格者は一人も出ませんでした。指令は「○○天使」と呼ばれる人物から伝えられ、この天使は初代のあっちゃん天使（木村麻美）、二代目のまどか天使、三代目のきんとも天使へと引き継がれました。購入した商品が自己負担となるか、番組負担となるかは、「塞翁が馬盤」というルーレットの結果で決まるユニークなシステムでした。もし結果に納得がいかない場合でも「報奨金」のチャンスがあり、これは千田正穂のポケットマネーから支払われるというエピソードもありました。近年は、リスナーも商品や記念品を得られる機会が設けられていました。

笑いの殿堂: 千田正穂と週替わりゲスト、そして番組スタッフが参加して披露するコントコーナー。主に時事問題を題材にしたコントを2本立てで行い、1本目のコント後には週替わりゲスト関連の楽曲、2本目後には「文化放送プラスチューン」の楽曲が流れていました。

ありがとうの歌: 番組タイトルを冠した楽曲が流れる時間帯でした。

どこでも情報ポケット: メインスポンサーであるNTTドコモの情報を提供するコーナーでした。主に新機種や新サービスの紹介、あるいは同社の社会貢献活動について報告が行われました。以前は12時台に放送され、千田正穂が担当していましたが、2014年夏頃からは「D川」（出川有プロデューサー）が主に担当するようになりました。

恋する地球儀: 2014年4月6日にスタートした新コーナーです。ジャルパックのツアーコンダクターと電話をつなぎ、彼らが訪れた海外で特に印象深かった場所などを紹介しました。

ロッテアフタヌーンレポート: レポーターのかわのをとやが担当。プロ野球のオンシーズンには、文化放送ライオンズナイターのマリーンズベンチレポーターとして活躍する彼の視点から、千葉ロッテマリーンズの情報が中心に届けられました。オフシーズンには、ロッテの新商品発表会中継や社会貢献活動報告なども行われました。リスナープレゼントとして、ロッテ製品やマリーンズの試合チケットなどが提供されました。この時間帯は、裏送り番組である「ロッテ僕の作文・私の作文」の振替枠でもありました。

千ちゃん記憶のマッサージ: 2014年4月6日にスタートしたコーナーです。毎回テーマとなる懐メロを一曲選び、その曲が流行した頃の世の中の出来事や流行などをトーク。リスナーに曲名と歌手名を回答してもらうという形式でした。

終了したコーナー

* 千ちゃんトーク倶楽部: リスナーと千田正穂が電話で直接フリートークを楽しむ企画でした。週替わりゲストも加わって会話を弾ませていましたが、2014年3月30日をもって終了しました。

約9年間にわたり、温かみのある語り口とリスナーとの交流を大切にした番組として多くの人々に楽しまれました。

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