千葉県救急医療センター

千葉県救急医療センターの概要

千葉県救急医療センター（ちばけんきゅうきゅういりょうセンター）は、千葉県千葉市美浜区に設立された、救急医療に特化した医療機関です。この施設は、千葉県全域を対象にした独立型の第3次救急医療施設として、全国的にも稀有な存在でした。

このセンターでは、主に第1次や第2次医療機関からの紹介、または直接救急搬送された重症患者を受け入れていました。そのため、外来診療は重症患者が退院後に行う管理目的とした外来のみ開設されているため、一般的な医療相談や外来診療は受け付けていませんでした。

設立と沿革

センターは1980年4月23日に設立され、長い間地域における救急医療を担ってきました。しかし、2023年11月1日に千葉県精神科医療センターと統合され、新たに「千葉県総合救急災害医療センター」と名を改め、位置も変更されました。新しい所在地は、千葉市美浜区豊砂で、精神科医療センターに隣接しています。

施設概要

センターはRC造の2階建てで、一部は3階と4階の建物がある構造で、延べ床面積は11,172㎡に及びます。病床数は以下のように配置されています：

• - 一般病床：50床
• - 集中治療室：20床
• - 集中治療室（ICU）：8床
• - 熱傷ユニット（BCU）：2床
• - 内科系集中治療室（CCU）：10床
• - 脳卒中ケアユニット：6床

さらに、看護師宿舎や医師住宅、ヘリポートなどの付属施設も備えています。これらの施設は、田中・西野設計事務所によって設計され、奥村組によって施工されています。また、空調設備は朝日工業社が手がけています。

診療科目

センターでは多岐にわたる診療科が提供されており、次のような科目が設置されています：

• - 内科
• - 循環器内科
• - 神経内科
• - 外科
• - 整形外科
• - 形成外科
• - 脳神経外科
• - 心臓血管外科
• - 麻酔科
• - 集中治療科

周辺施設と交通アクセス

センターの近くには、千葉市立海浜病院や千葉県立千葉西高等学校など、医療や教育機関が多数存在しています。交通アクセスは、JR東日本京葉線の「検見川浜駅」から徒歩約15分となっています。

結論

千葉県救急医療センターは、千葉県における救急医療の重要な拠点として多大な役割を果たしてきました。統合後は、より大規模な医療体制を整備した「千葉県総合救急災害医療センター」として生まれ変わり、地域住民の健康と安全に寄与していくことでしょう。

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