千葉県立千葉女子高等学校

千葉県立千葉女子高等学校

千葉県立千葉女子高等学校は、千葉県千葉市稲毛区に位置する県立の女子高等学校です。1900年に千葉県初の女学校として創設され、120年以上の歴史を誇ります。通称「千葉女（ちばじょ）」や「女子高（じょしこう）」として親しまれ、地域に根ざした教育機関として知られています。

概要

最寄り駅はJR稲毛駅と京成稲毛駅で、駅から徒歩圏内という立地も魅力です。かつては男女共学の時期もありましたが、現在は女子校として運営されています。JR稲毛駅から学校へと続く道は「女子高通り」と呼ばれ、地元住民にも親しまれています。

千葉県内では学区制が設けられていますが、本校は女子校という特性から、県内全域から受験・通学が可能となっています。これは、県内の女子生徒にとって大きなメリットであり、広く門戸が開かれていると言えるでしょう。

教育

教育目標

本校では、以下の3つを教育目標として掲げています。

自敬: 自らを敬い、主体的に行動する
精思: 深く考え、真理を追究する
清純: 清らかで純粋な心をもち、品格ある行動をする

これらの目標は、生徒たちが社会で活躍するための基礎となる人間性を育むことを目指しています。

学科

普通科: 2年次までは文理共通の科目を学び、3年次から進路希望に合わせてコースを選択します。大学進学を目指す生徒のためのコースが用意されています。
家政科: 衣食住を基軸とした専門的なカリキュラムで、生活に関する実践的な知識と技術を学びます。専門分野での活躍を目指す生徒のためのコースです。

学校行事

年間を通して、様々な学校行事が実施されます。生徒たちはこれらの行事を通して、友情を深めたり、達成感を味わったりします。

4月：新入生歓迎会
5月：定期演奏会
6月：船の旅
9月：松籟祭（文化祭）、体育祭
11月：修学旅行（2年）

学校施設

校舎は中庭を囲むように「ロの字」型に配置されており、開放的な空間が広がっています。中庭には噴水のある泉と、女性の像（精思の像）が設置されており、女子校らしい華やかさが演出されています。

主要施設

勉学: コンピュータ室、図書館、視聴覚室、LL教室、各教科室
芸術: 美術室、書道室、音楽室、文化ホール、松籟会館（茶室）
運動: 水泳プール、体育館、グラウンド、ソフトボール場、テニスコート、弓道場
家政: 調理講義室、調理実習室、被服講義室、被服実習室

特に、本格的な音楽ホール（文化ホール）は防音設備が整った個室練習室も完備しており、他校の生徒も許可を得れば利用可能です。また、図書館や視聴覚室の設備も充実しており、自習スペースとしても活用されています。

教員室はなく、各教科室に教員が常駐するスタイルが特徴的です。平屋の松籟会館は、普段は茶室として使われていますが、同窓会にも利用されることがあります。

校庭には全面自然芝のトラックが整備され、自転車置場には桜が植えられています。

部活動

文化系

オーケストラ、ミュージカル、マンドリン・ギター、吹奏楽、合唱、演劇、弁論、文学、英語、写真、書道、美術、箏曲、茶華道、コンピュータ、化学、生物、園芸、百人一首など、多岐にわたる部活動が活発に活動しています。

体育系

ソフト[[テニス]]、ソフトボール、バドミントン、バレーボール、弓道、バスケットボール、水泳、山岳、剣道、テニス、なぎなた、陸上、チアリーディングなど、多くの部活動が盛んに行われています。

家庭系

手芸、食物、家庭クラブなど、家庭生活に関わる活動を行う部活動もあります。

同好会・愛好会

マンガ研究、地学、JRC（青少年赤十字）などの同好会や愛好会もあり、生徒は自分の興味関心に合わせて様々な活動に参加できます。

著名な卒業生

本校の卒業生は、各界で活躍しています。

北原亜似子（作家）
水夏希（元宝塚歌劇団雪組トップスター）
島田律子（元客室乗務員、タレント）
山本志保（NHKアナウンサー）
木場弘子（元TBSアナウンサー）
柳家花ごめ（落語家）
篠原聡子（建築家、住居学者）
近藤綾子（女優）
日高堯子（歌人）
杉野芳子（杉野学園、ドレスメーカー学院創設者）
新保友紀子（オペラ歌手）
柏澄子（ライター、ジャーナリスト）
加賀田京子（料理人）
峰島秀（陸上競技選手、1936ベルリン五輪円盤投5位）

著名な元教員

伊藤公平（歌人、随筆家、小説家、作詞家）

関連情報

千葉県高等学校一覧
日本の家庭に関する学科設置[[高等学校一覧]]
高等女学校
旧制中等教育学校の一覧 (千葉県)
千葉空襲

外部リンク

千葉県立千葉女子高等学校

もう一度検索