千葉県立沼南高柳高等学校

千葉県立沼南高柳高等学校の概要

千葉県立沼南高柳高等学校は、柏市高柳に位置する全日制の県立高等学校です。通称「沼高」。この学校は、県内の高校の中で唯一、普通科の中に「芸術コース」を設けている点が特徴です。芸術に興味を持ち、専門的な学びを求めて入学する生徒たちが多くいます。

学校の設置と併設校

沼南高柳高等学校は1984年に開校し、2010年度からは同校の施設内に千葉県立我孫子特別支援学校清新分校が併設されています。この特別支援学校は、障害のある生徒が職業や社会自立を目指すための特色ある教育課程を提供しています。

学科・カリキュラム

普通科は、1年目は共通のカリキュラムで学び、2年目からは文理・教養・芸術の各コースに分かれるシステムです。生徒は自分の興味と将来の進路に合わせて、より専門的な学びを深めていくことができます。

アクセスと学校周辺

学校は、東武野田線の高柳駅から徒歩約10分の位置にあります。また、近隣には「蟹打」というバス停もあり、公共交通機関の利用が便利です。自然に囲まれた立地で、周囲には田んぼや林が広がり、穏やかな環境の中で学びやすい環境が整っています。駅前には小さなコンビニやスーパーもあり、生徒たちはそこで買い物にも不便しません。

学校行事

1年生と2年生には、海上自衛隊下総航空基地で行われるマラソン大会があります。この大会への参加には体育の授業で指定された回数以上走った実績が必要で、これをクリアしないとマラソンに参加できないばかりか、体育の単位も取得できなくなります。生徒たちは授業だけでなく、早朝にも練習してノルマを達成に向けて努力しています。

部活動

部活動は多岐にわたり、運動部では野球、陸上競技、サッカー、剣道、硬式テニス、女子バレーボール、バスケットボール、バドミントンなどが活動しています。文化部には演劇、書道、美術、工芸、吹奏楽、茶道、イラスト、理科研究同好会があります。これらの部活動を通じて、生徒たちは多様な体験を積むことができます。

校風と教育方針

校訓は「自律」と掲げられており、生徒たちは自主的で自立した人間に成長することを目指しています。また、全教室には防音設備が整い、冷暖房も完備されています。これは、近隣にある海上自衛隊下総航空基地からの航空機の騒音を考慮したためです。

国際交流と芸術活動

この学校では、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州のキャムデンハイスクールとの国際交流も実施されています。毎年数十人の生徒が相互に参加し、国際的な視野を持つ生徒の育成に寄与しています。また、芸術コースの生徒は、3年次に柏市高柳近隣センターで卒業展覧会を行い、制作した作品を展示する機会があります。

著名な卒業生

著名な卒業生として、柏市長の太田和美氏がいます。彼は元衆議院議員としても活躍し、地域の発展にも寄与しています。

以上のように、千葉県立沼南高柳高等学校は、学業においても特色あるカリキュラムを持ち、また多様な活動が行える環境が整った、充実した教育機関です。

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