千鳥屋本家

株式会社千鳥屋本家の概要

株式会社千鳥屋本家は、福岡県飯塚市に本社を置く著名な製菓業者です。家族経営の精神を受け継ぎつつ、伝統的なお菓子から新しい洋菓子までを手掛けていることが特徴として挙げられます。この会社は、創業者である原田政雄と妻のツユが始めた千鳥屋の伝統を大切にしながら、新たな可能性に挑戦しています。

会社の歴史

千鳥屋本家は、1986年に設立されました。その設立者、原田利一郎は千鳥屋の創業者の五男であり、伝統を引き継ぐと同時に、新たな事業展開へと舵を切りました。主力商品である「千鳥饅頭」や「チロリアン」（現在は「ヨーデルン」として知られる）を基盤にしながら、ケーキや焼き菓子などの洋菓子へと幅広く商品展開を行っています。

原田利一郎は1946年生まれで、1969年には日本大学法学部を卒業しました。その後は日本セルフサービス協会に入社し、食品の低温管理に関するコンサルティングを行ったあと、1972年に福岡へ戻り家業に携わることとなります。また、考古学への興味からは「原田青夜」としての執筆活動も行っていました。2013年には代表の座を息子の原田実樹宜に譲り、次男の原田佳典も異なる部門で業務にあたっています。

事業の進展

千鳥屋本家が目指すのは、古き良き伝統を維持しつつ、新たな挑戦を行うことです。1986年には千鳥屋の製菓部門が法人化され「株式会社チロリアン」が福岡市に設立され、その後1995年には「千鳥屋販売株式会社」が飯塚市に設立されました。更に、2010年には福岡の新天町商店街に洋菓子を主体とした「菓子処 典」を開店し、その後も様々な商品を展開しています。

受賞歴と評価

千鳥屋本家は多くの受賞歴を持つ企業でもあります。1952年の第12回全国菓子大博覧会では「千鳥饅頭」が名誉大賞牌を受賞し、その後1954年には「カステラ」が同じく名誉大賞牌を受賞しました。これらの受賞歴は、会社の製品が高い品質を持つ証拠となっています。

主要商品

千鳥屋本家が展開する商品の中でも特に人気の高いものには、「ヨーデルン」、「千鳥饅頭」、「丸ボーロ」、「白露しずく」などがあります。他にも「アルペン」、「カステラ」、「千鳥サブレ」、「博多りっちゃん」など、多彩なラインナップを誇っています。近年では、珍しいフレーバーの洋菓子も取り扱い、常に新しい商品を提供し続けています。

所在地と店舗

千鳥屋本家は、福岡県の飯塚市や福岡市、北九州市に複数の店舗を展開しています。飯塚本店をはじめ、新天町の福岡本店や北九州本店があり、地域に密着したサービスを提供しています。また、製造工場も飯塚市内に複数存在し、効率的な生産体制を整えています。

終わりに

株式会社千鳥屋本家は、豊富な歴史と革新の精神を併せ持つ企業として、多くの人々に愛されるお菓子を提供し続けています。伝統を尊重しながら、新しい挑戦を続ける同社の今後の展開に期待が寄せられています。

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