午後の天気

アルバム概要

『午後の天気』は、吉田拓郎が66歳を迎えた年に発表した31枚目のスタジオアルバムです。このアルバムは2012年6月20日にavex traxからリリースされ、2010年代初のオリジナル作品となっています。前作『午前中に…』から3年2ヶ月ぶりの新作で、アルバムタイトルは「GO! GO! 能天気」に由来しています。

収録曲とその背景

このアルバムには、全ての曲が吉田拓郎の作詞・作曲によるもので、彼の独自の世界観が詰まっています。各曲の特徴と背景について説明します。

1. 僕の道 [6:02]
拓郎自身の編曲によるこの曲は、自身の人生の道のりを振り返る内容です。

2. 昨日の雲じゃない [5:12]
鈴木茂の編曲で、過去の思い出と未来への希望が描写されている楽曲です。

3. 慕情 [5:53]
武部聡志の編曲によるこの曲は、NHK BSプレミアムの時代劇『新選組血風録』の主題歌に使われ、感情豊かです。

4. 危険な関係 [4:56]
吉田拓郎が自身の作品をセルフカバーしたもので、KinKi Kidsに提供した楽曲の再演です。

5. この風 [4:42]
銀色夏生の詩を基にした楽曲で、拓郎の編曲が映える一曲です。

6. 清流 (父へ) [5:11]
拓郎が音楽を担当した映像作品『名前のない川 〜安曇野の四季〜』のエンディングテーマとしても知られています。

7. 恋はどこへ行った [5:02]
人々の恋愛における思索を描きつつ、音楽的にも多様性がある楽曲です。

8. 今さら I love you [4:28]
拓郎自身が編曲を手掛けたこの曲は、恋愛の遅きに失する思いを歌い上げています。

9. that's it やったね [3:45]
ニッポン放送『ショウアップナイター』のテーマ曲としても親しまれ、多くのリスナーに印象を残しました。

10. 男子の場合 [4:35]
鈴木茂による編曲のこの楽曲は、男性特有の視点から恋愛を切り取った作品です。

参加ミュージシャン

このアルバムには、たくさんのミュージシャンが参加しており、彼らの多様な演奏が楽曲に豊かな色彩を与えています。

• - ギター: 小倉博和、鈴木茂、古川望
• - ベース: 松原秀樹、みくずき千春
• - ドラム: 河村則康、島村英治
• - キーボード: 竹部サトシ、中西康晴、L-ton Nagata
• - シンセサイザー: 叶秀幸、岸村正美、中山信彦、山中雅史
• - バックグラウンドボーカル: 産山真美、内海秀和、大島剛、太田裕子、高尾直樹、淵上義人、松田ふみかずなど

総評

『午後の天気』は、吉田拓郎の成熟した音楽性と、深いテーマ性が融合したアルバムです。聴く人々にとって、彼の思いが込められた楽曲は、心に響くことでしょう。拓郎のファンはもちろん、新たに彼の音楽に興味を持つ人にも推薦したい一枚です。

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