午後2時5分一寸一服

午後2時5分一寸一服

『午後2時5分一寸一服』は、RKKラジオが1953年10月より放送している長寿ラジオ番組で、毎日14:05から14:25まで放送されています。この番組は熊本市中央区の鶴屋百貨店本館1階にあるサテライトスタジオから公開生放送され、リスナーとの交流を大切にした内容が特徴です。

番組の歴史と運営

番組は熊本放送の開局日、1953年10月1日にスタートしました。放送時間は14:00スタートではなく、正時前に「熊日ニュース」が放送されているため、5分間のインターバルが設けられています。また、日曜日の放送は行われていませんが、1987年からは月曜から日曜までの毎日放送に変更され、リスナーに親しまれています。

基本的には、サテライトスタジオでリスナーから歌のリクエストを募り、参加者には鶴屋やRKKからの記念品が贈られるシンプルな形式です。リクエスト曲は20曲ほど用意されており、リスナーが手を挙げて選ぶスタイルです。

オープニングでは、アナウンスが行われ、「皆様の鶴屋が、鶴屋本館1階中央にございます、ふれあいの広場サテライトスタジオから公開生放送でお送りいたします」という声で始まります。毎日の放送では、リクエストや催事のPRなどが大きな特徴となっています。

特別企画とゲスト

物産展が開催されている期間中は、出店者や地域の観光PRレディがゲスト出演します。この際、出店者の商品が粗品として提供されることもあります。特別番組が行われることもあり、例えば2023年10月には番組の開設50周年を祝うために特別企画が実施されました。この放送では、ゲストとして有名人が出演し、視聴者からのリクエストの紹介などが行われました。

コロナウイルスの影響

2020年の新型コロナウイルスの影響で、サテライトスタジオでのリクエスト形式が一時的に変更されました。現在もリクエストは葉書やメール、FAXなどの種々の方式を通じて受け付けられており、感染症対策にも配慮した形で運営されています。

番組のスタイルと内容

番組は、通常のCMが放送されないため、実質的に生の宣伝としても機能しています。鶴屋の店歌が流れることも特徴で、催事の情報が紹介される間に流れます。また、平日は過去に放送されていた昼間の番組との内包関係もあり、地域の文化を先導する存在ともなっています。

出演者とその役割

番組のパーソナリティは、時代に応じて変わってきました。2024年4月現在、毎日の放送には複数のアナウンサーが担当しており、曜日ごとに異なるアナウンサーが参加しています。各曜日のパーソナリティは、多才なスキルを持ち、視聴者との心の距離を縮める役割を担っています。

このように、『午後2時5分一寸一服』は熊本地域でのラジオ文化を支える重要な存在であり、地元の人々と深い絆を育んでいます。

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