卒後臨床研修評価機構

NPO法人卒後臨床研修評価機構（JCEP, Japan Council for Evaluation of Postgraduate Clinical Training）は、国民医療の質的向上に寄与することを目的に設立されたNPO法人です。臨床研修指定病院における研修プログラムの評価、人材育成、研究開発などを主な事業として展開しています。

沿革

2005年9月：「新医師臨床研修評価に関する研究会」発足（～2007年9月）
2007年8月：「NPO法人卒後臨床研修評価機構」設立認可
2007年10月：認定事業を開始
2008年11月：認定病院数が50病院に到達
2009年11月：認定病院の更新認定を開始
2011年3月：認定病院数が100病院に到達
2011年12月：事務局を東京都港区から千代田区へ移転
2012年12月：「5周年記念会」を開催
2013年6月：認定病院数が150病院に到達
2014年10月：臨床研修評価の申請が全研修病院の20%に到達
2016年2月：認定病院数が200病院に到達
2017年4月：評価料および認定期間を改定
2017年9月：「10周年記念会」を開催
2019年3月：認定病院数が250病院に到達

事業内容

JCEPは、以下の事業を通じて臨床研修の質の向上を図っています。

1. 臨床研修病院の研修プログラムに関する基準策定・公表および評価:
研修プログラムの質を保証するための基準を策定し、公開しています。
評価は、書面評価と訪問評価の2段階で行われます。

2. 臨床研修調査票の内容:
病院の基本情報（病床数、職員数など）
研修医の労働時間、研修状況、研修環境の整備状況
患者安全管理の状況
各部門の活動状況、研修の評価、研修施設のQI（Quality Improvement）活動
研修プログラムの研修分野別マトリックス票（最終責任を持つ分野の確認と到達目標の研修分野の確認）
研修医の満足度アンケート結果

3. 訪問調査日に書類で確認するもの:
研修プログラム
研修プログラムに対する評価とフィードバックを示す文書
インシデント・アクシデントレポート、疑義照会文書の実例
医療安全管理に関する委員会への研修医の参加状況を示す議事録
オリエンテーション資料（プロフェッショナリズム、診断書・証明書の記載方法などの講義内容）
研修医のレポート（ポートフォリオ）

4. 臨床研修病院の研修プログラムに関する人材育成事業: 研修指導者の育成や研修プログラム改善のための支援を行います。

5. 臨床研修病院の研修プログラムに関する研究開発事業: 研修の質を向上させるための研究を推進します。

6. 卒後臨床研修に関する情報収集及び情報提供事業: 研修に関する情報を収集し、研修医や医療機関に提供します。

7. JCEPマーク: 認定を受けた病院は、JCEPマークを広報活動に使用できます。

運営と会員

JCEPの運営は、正会員、機関会員、賛助会員からの会費によって支えられています。

正会員（個人）：569名
機関会員：31
賛助会員：7

(2019年3月31日現在)

外部リンク

NPO法人卒後臨床研修評価機構 (JCEP)

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