南九州高速バス

南九州高速バスは、1982年（昭和57年）に設立され、2004年（平成16年）に解散した高速バス事業に特化した会社です。本社は鹿児島県鹿児島市に置かれていました。

沿革

1982年、鹿児島交通、林田産業交通、南国交通の3社が共同で出資し、南九州高速バスは設立されました。設立当初から、宮崎交通との共同運行で、鹿児島（上荒田）と宮崎（宮交シティ）を結ぶ「はまゆう号」の運行を開始しました。

1990年（平成2年）4月26日には、鹿児島と熊本を結ぶ路線が開業しました。この路線の開設により、南九州高速バスは鹿児島を中心とした広範囲な地域を結ぶ高速バスネットワークを形成しました。

しかし、2004年（平成16年）3月12日、鹿児島～熊本線の最終便の運行をもって、同路線を廃止しました。同時に、長年運行してきた鹿児島～宮崎線「はまゆう号」からも撤退し、南九州高速バスは事業を大幅に縮小しました。そして、その翌日の2004年（平成16年）3月13日、会社は清算され、その歴史に幕を閉じました。

会社清算直前の担当路線

会社清算直前に南九州高速バスが運行していた路線は以下の通りです。

鹿児島～熊本線「はいびすかす号」: この路線は九州産業交通との共同運行で、九州産業交通は「きりしま号」という名称で運行していました。
鹿児島～宮崎線「はまゆう号」: 設立当初から運行していた路線で、南九州高速バスの代表的な路線の一つでした。

関連項目

南九州観光バスという会社がありますが、同社のウェブサイトで「南九州高速バス　南九号（同社運行の鹿児島 - 福岡間を結ぶ高速路線バス）」と表記されているにもかかわらず、南九州高速バスとは一切関係がありません。名称が類似しているため、混同しないよう注意が必要です。

南九州高速バスは、約20年という短い期間でしたが、南九州の都市間を結ぶ高速バスの重要な役割を担っていました。その歴史は、南九州の地域交通の変遷を語る上で欠かせないものとなっています。

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