南亜矢子

南 亜矢子（みなみ あやこ）

日本の作曲家。愛知県名古屋市の出身。主にゲーム音楽の分野で知られ、ヴァイオリニストの一木裕樹と共に作曲家ユニットbjsとしても活動している。

経歴

幼い頃から音楽に親しみ、クラシックピアノと作曲の研鑽を積んだ。音楽の道を志し、2000年にはHAL名古屋校のミュージック学科四年制課程に入学し、専門的な知識と技術を習得。同校を卒業後、2004年に新卒で株式会社フロム・ソフトウェアに入社し、ゲーム音楽作曲家としてのキャリアをスタートさせた。

フロム・ソフトウェア在籍時には、同社の手掛ける様々なゲームタイトルの楽曲制作に携わった。メカアクションシリーズの代表作である『アーマード・コア』シリーズ（『ナインブレイカー』、『フォーミュラフロント』、『ラストレイヴン』、『アーマード・コア4』など）や、人気ロボットアクション『Another Century's Episode』シリーズ（初代、A.C.E3）、和風アクション『義経英雄伝』シリーズ（『義経英雄伝』、『義経英雄伝修羅』）、独特の世界観で知られる『KING'S FIELD ADDITIONAL I』、『KING'S FIELD ADDITIONAL Ⅱ』、RPG作品『エンチャント・アーム』、ステルスアクション『天誅』シリーズなど、多岐にわたるジャンルのタイトルでその音楽を聴くことができる。

2008年にフロム・ソフトウェアを離れた後、フリーランスの作曲家として独立。活動の場を広げる中で、ヴァイオリニストである一木裕樹と共に作曲家ユニット「bjs」を結成した。このユニット活動を通じて、互いの個性を活かした音楽制作を行っている。

主な作品

フリーランス転向後も、引き続きゲーム音楽を中心に幅広い分野で作曲活動を展開している。

ゲーム音楽

株式会社フロム・ソフトウェア在籍時の担当作品（上記参照）に加え、退社後も複数のゲームタイトルに関与している。
キューエンタテインメントが手がけた音楽ゲーム『ロックバンド』の日本版においても楽曲制作に携わった。
* その他にも、野球ゲーム『メジャーWii パーフェクトクローザー』や、人気バーチャルシンガーのタイトル『初音ミク -Project DIVA-』、対戦アクションゲーム『闘真伝 Wii』など、多種多様なゲーム作品に楽曲を提供している。

楽曲提供

声優・歌手である池澤春菜のミニアルバム『光の花束』に楽曲を提供している。

実写作品

映像作品の音楽も手掛けており、人気ホラーシリーズ『ほんとにあった! 呪いのビデオ』の第32巻から第41巻までのBGMを担当した。また、『首都圏からややはずれた海岸物語〜早春、少女と地引き網』といったドラマ作品にも音楽で参加している。

これらの活動を通じて、南亜矢子はゲーム音楽の世界だけでなく、多様なメディアに対してその音楽性を提供し続けている。特にフロム・ソフトウェア時代の経験は、その後のフリーランスとしての幅広い活動の基盤となっていると言える。bjsとしての活動も、作曲家としての新たな表現の場となっている。

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