南亮進

南亮進（みなみ りょうしん）は、1933年生まれの日本の経済学者です。一橋大学で経済学博士号を取得し、同大学の名誉教授を務めました。また、中国経済学会の初代会長としても知られています。

人物

南亮進は、1957年に一橋大学を卒業後、1962年に同大学で経済学博士号を取得しました。中山伊知郎教授のゼミ出身で、一橋大学経済研究所教授を経て、一橋大学名誉教授となりました。その後も、東京経済大学教授、城西大学客員教授、東洋大学客員研究員などを歴任し、教育・研究活動に尽力しました。

南ゼミからは、後に法政大学教授となる牧野文夫氏、京都大学教授の劉徳強氏、拓殖大学教授の杜進氏、中国人民大学教授の関権氏、東洋大学教授の郝仁平氏など、多くの優れた研究者が輩出されています。

父は人口学者の南亮三郎です。

研究分野

南亮進の研究は、当初は経済成長が中心でしたが、1990年代以降は中国経済へと重点を移しました。中国経済に関する研究は、国内外で高く評価されており、この分野における第一人者として知られています。

著作

単著

『日本経済の転換点』（創文社）：日経・経済図書文化賞を受賞した著作。

共著・共編著

南亮進・牧野文夫『日本の経済発展』（東洋経済新報社、1981年）
南亮進・清川雪彦『日本の工業化と技術発展』（東洋経済新報社、1987年）
南亮進・西沢保編『デモクラシーの崩壊と再生―学際的接近』（日本経済評論社, 1998年）
南亮進・牧野文夫編『流れゆく大河―中国農村労働の移動』. 日本評論社 1999

これらの著作は、経済学の研究に大きな影響を与えており、南亮進の学術的な貢献を物語っています。

社会活動

南亮進は、以下の学会で中心的な役割を果たしました。

理論経済学会
人口学研究会
中国経済学会：（自身が中心となり設立、初代会長を務める）

特に中国経済学会は、南亮進が中心となって設立され、初代会長を務めたことからも、その貢献の大きさがうかがえます。

受賞歴

南亮進は、その長年の研究活動と社会貢献が認められ、以下の賞を受賞しています。

日経・経済図書文化賞
瑞宝中綬章（2017年4月）

外部リンク

* 要人探訪

南亮進は、経済学研究における多大な貢献と、後進の育成に尽力した日本の重要な経済学者の一人です。その業績は、今後も長く評価され続けるでしょう。

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