南庄内村 (大分県)

南庄内村（みなみしょうないむら）

南庄内村は、かつて大分県大分郡に存在した村です。現在の由布市の一部にあたります。

地理

村域は、大分川が流れる自然豊かな場所に位置していました。周囲には烏帽子岳や時山などの山々がそびえ立ち、山間部の地形が特徴的でした。

歴史

1889年（明治22年）4月1日、町村制の施行に伴い、大分郡内の野畑村、直野内山村、柿原村、淵村が合併し、南庄内村が誕生しました。この際、旧村の名前を継承し、野畑、直野内山、柿原、淵の4つの大字が編成されました。

南庄内村は、周辺の阿南村、東庄内村、西庄内村、阿蘇野村と合併するまで、独自の村として発展を続けました。しかし、1954年（昭和29年）11月1日、これらの村と合併し、新たに庄内村が新設されたことにより、南庄内村は廃止されました。これにより、南庄内村としての歴史は幕を閉じました。

産業

南庄内村の主な産業は、農業、養蚕、林業でした。豊かな自然環境を活かし、米や野菜などの農作物の栽培、蚕を飼育して絹糸を生産する養蚕業が盛んに行われていました。また、山林資源も豊富であったため、林業も重要な産業の一つでした。

脚注

角川日本地名大辞典 44 大分県
『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

関連項目

* 大分県の廃止市町村一覧


南庄内村は、短い期間ではありましたが、地域の人々の生活と文化を育んだ歴史ある村でした。その名前は、現在の由布市の一部の地名として、その歴史を静かに語り継いでいます。

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