南悠子

南 悠子（みなみ ゆうこ）について

南悠子は、1923年10月1日に東京で生まれ、2013年3月2日に89歳で亡くなった日本の女優であり、元宝塚歌劇団のスターとして知られています。彼女は本名を上野悠子といい、宝塚歌劇団では月組と星組の主演男役として広く評価されていました。宝塚入団時の身長は161cmで、親しみを込めて「ユーコさん」と呼ばれることもありました。

来歴

南は1939年に宝塚音楽舞踊学校に入学し、1941年には宝塚歌劇団に入団しました。初舞台は『正行出陣』で、入団成績は17人中7位でした。また、在籍期間中には映画やテレビドラマにも多数出演。1971年には、最終公演『鷗よ波濤を越えて』をもって退団し、その後は舞踊家として新たな道を歩みました。

彼女は2013年に急性呼吸不全により他界し、宝塚歌劇団の『東京の三羽烏』の最後のメンバーとして知られていました。2014年には、宝塚歌劇団創立100周年を記念した『宝塚歌劇の殿堂』に初の100人の一人として殿堂入りを果たしました。これによって、南と同じく『東京の三羽烏』のメンバーである淡島千景、久慈あさみも殿堂入りを達成し、彼女たちの功績が正式に評価されることとなりました。

主な舞台作品

南悠子は、宝塚歌劇団において数多くの名舞台に出演しました。彼女の初舞台『正行出陣』を皮切りに、以下のような作品に関わりました:

• - 『大やまとの歌』（1941年）
• - 『風流陣』（1942年）
• - 『愛の合唱』（1943年）
• - 『新かぐや姫』（1943年）
• - 『センチメンタル・ヂャアニー』（1946年）
• - 『ロミオとジュリエット』（1950年）など、数々の代表作を残しています。

特に星組での『ロミオとジュリエット』ではロミオ役を務め、高い評価を得ました。また、彼女が出た『春のおどり』や『源氏物語』なども多くの観客に愛され、卓越した演技力を証明しています。

映画やドラマでの活躍

舞台だけでなく、南悠子は映画やテレビドラマでも卓越した才能を発揮しました。映画『猫と庄造と二人のをんな』や『浮気旅行』などに出演し、その存在感を発揮しました。ドラマでは『春宵』や『千姫』など、数々の作品で魅力的な演技を展開し、多くのファンを虜にしました。

最後の功績

南悠子の人生は、彼女自身の努力だけでなく、同時に時代を代表する文化の一部として深い影響を与えました。彼女の名声とキャリアは、後の世代の女優たちにとっても大きな手本となり続けています。彼女が残した多彩な作品や、宝塚歌劇団における功績は、長い間、多くの人々に語り継がれることでしょう。彼女の旅立ちは寂しいものでしたが、その記憶は今もなお、愛され続けています。

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