南方新社

南方新社について

南方新社（なんぽうしんしゃ）は、鹿児島市を本拠地とする日本の出版社です。この出版社は、鹿児島県や奄美群島に関連する書籍を主に出版しており、地域の文化や歴史、自然に関する貴重な資料を提供しています。

沿革

南方新社は1993年に編集事務所として設立された後、1994年に正式に出版社としての運営を開始しました。創業からおよそ1年後の1995年、同社は第一作として『滅びゆく鹿児島：地域の人々が自ら未来を切り拓く』を出版しました。この著作は、地域住民の視点から鹿児島の未来について考える内容となっています。

受賞歴

同社が出版した作品は、いくつかの賞を受賞しています。特に、1996年に刊行された『たけのはし：甲突川五石橋』（著者：こばやしたかこ、絵：ふじひろし）は、第10回地方出版文化功労賞にて次席を受賞しました。また、この年に発表された茂山忠茂の詩集『不安定な車輪』は、南日本文学賞と第25回壷井繁治賞を受賞し、その評価が高まりました。

主な出版物

南方新社は、地元の自然や生態系に関する多くの書籍も手がけています。例えば、2002年に発行された『川の生きもの図鑑 - 鹿児島の水辺から』は、鹿児島の水域に生息する生き物たちを詳細に記録しており、地域の生態系を理解するための貴重な資料となっています。さらに、2005年には『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方 - 野山の宝石たち』を出版し、昆虫の多様性や採集方法について紹介しています。2009年には昇曙夢の『大奄美史』の復刻版もリリースされており、これは奄美の歴史を学ぶための重要な参考文献です。

南方新社と地域文化

この出版社は、地域の文化や歴史の保存だけでなく、それらを広く一般に伝える役割も担っています。地域の作家や研究者と連携しながら、鹿児島や奄美に特化した視点からの出版を通じて、地域住民や訪れる人々に対して深い理解を提供することを目指しています。

南方新社の出版物は、鹿児島の魅力や文化を知りたい方々にとっての貴重な情報源となっています。地域の出版文化の発展に貢献し続ける南方新社は、今後も多様な出版活動を展開していくことでしょう。

関連リンク

• - 南方新社 公式サイト
• - からいも畑から 公式ブログ
• - 地方出版文化功労賞 - ブックインとっとり公式サイト

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