南日本

南日本について

南日本（みなみにほん/みなみにっぽん）という言葉は、主に日本の南部を指して用いられます。日本全体を大別する際に使われることがある一方で、北日本や東日本・西日本と比べると、実際にこの用語が使われる頻度はあまり高くありません。

地理的範囲

狭義の南日本は、九州地方、特に宮崎県と鹿児島県を中心としています。また、南西諸島、つまり沖縄県全域や鹿児島県の大島支庁管内もこの地域に含まれます。これに加え、山口県の西部、広島県の西部（旧安芸国）、島根県の西部（旧石見国）、さらには南四国に位置する徳島県や高知県を含めることもあります。このため、南日本は広義には西日本の一部とされることもあります。

さらに、宮崎県と鹿児島県では、地理的区分として南九州や三州（これには日向、薩摩、大隅などの地域が含まれます）という用語が使われ、地域的なアイデンティティを強調する役割を果たしています。このため、南日本銀行や南日本新聞社、南日本放送などの企業名、団体名にも「南日本」という言葉が用いられています。

人口

2018年10月1日の推計によると、南日本の人口は約1431万人で、日本全体の人口の11.3%に相当します。興味深い点として、年少人口比率が13.6%と全国平均の12.2%を上回っており、特に少子化が進んでいる北日本（年少人口比率11.2%）に比べて、南日本は比較的若い世代の割合が高いです。2019年時点でのデータによると、南日本の出生数は北日本に比べて約35%も多い一方で、死亡者数は北日本の方が10%以上多いという状況が見受けられます。この人口動態からも、南日本が抱える課題や特性が浮かび上がります。

企業・団体

南日本に関連する企業や団体も数多く存在しています。たとえば、南日本銀行は鹿児島県に本店を持つ第二地方銀行であり、地域に密着した金融機関です。また、南日本新聞は鹿児島県を本社に持つ新聞社で、地元のニュースや情報を提供しています。さらに、南日本放送（MBC）も鹿児島県に本社を置き、ラジオやテレビのメディアとして地域に根ざしています。

その他にも、南日本酪農協同、南日本造船、南日本ガス、南日本カルチャーセンター、南日本短期大学など、さまざまな業種や分野で「南日本」の名を冠した企業や団体が存在します。

まとめ

南日本という用語は、日本の南部地域を表現する重要な概念であり、その地域性を強調する名称や様々な関連団体が存在することから、地域のアイデンティティを形成する要素としても重要です。

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