南条好輝

南条好輝：多才な俳優の軌跡

南条好輝（なんじょうこうき）氏は、1952年生まれの日本の俳優である。兵庫県丹波篠山市出身で、身長170cm。篠山鳳鳴高校、関西大学文学部を卒業後、関西大学文化会演劇研究部「学園座」で研鑽を積んだ。同部は寺山修司の天井桟敷とも関わりを持ち、氏の演技人生の礎を築いたと言えるだろう。

その後、NHK大阪放送劇団付属研究所や劇団五期会に所属。数々のテレビドラマに出演し、特にNHK朝の連続テレビ小説への出演作数は最多を誇る（2021年時点）。その数は15作品にのぼり、脇役も含め幅広く活躍している。

近松二十四番勝負

2004年から2011年にかけて、三島ゆり子氏との二人芝居『南条好輝の近松二十四番勝負』を展開。近松門左衛門の世話物全24作品の上演を成し遂げ、その功績は高い評価を得ている。「丹波与作待夜のこむろぶし」の上演は、2008年度大阪文化祭賞奨励賞（現代演劇・大衆芸能部門）を受賞した。

俳優としての多彩な活動

南条氏の活動は多岐にわたる。NHKの銀河テレビ小説、必殺シリーズなど数々の作品に出演し、NHK作品においては、朝の連続テレビ小説だけでなく、時代劇や現代劇など、様々なジャンルの作品で存在感を示している。 日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日など、民放各局のドラマにも多数出演し、その演技力は高く評価されている。

さらに、WOWOWやVシネマなどへの出演も経験し、映画『いちげんさん』『-less』などにも出演している。ラジオドラマでは、NHK-FMのFMシアターや青春アドベンチャー、MBSラジオのドラマの風など、数多くの作品に出演している。アニメ『じゃりン子チエ』では、仁吉役を演じている。

指導者としての顔

俳優活動以外にも、南条氏は「南条ゼミナール」を主宰し、朗読教室と劇団てんこもりを主宰している。後進の育成にも力を注ぎ、舞台芸術の発展に貢献している。劇団てんこもりでは、自ら作・演出も手がけ、数々のオリジナル作品を発表している。2024年には一心寺シアター倶楽で舞台『下町情話』の公演も予定されている。

主な出演作品

南条氏の出演作品は膨大であるため、代表的な作品を以下に記す。

テレビドラマ:
NHK連続テレビ小説（多数）
必殺シリーズ（多数）
水戸黄門（多数）
鬼平犯科帳（多数）
その他、多数のドラマ作品

映画:
いちげんさん
-less
その他

舞台:
劇団てんこもり作品（多数）

ラジオドラマ:
NHK-FM、MBSラジオ等

南条好輝氏は、俳優としてだけでなく、演出家、指導者として、日本の演劇界に多大な貢献をしている稀有な存在と言えるだろう。長年に渡る活躍から、その名を知らない人はいないと言っても過言ではない。今後の更なる活躍にも期待したい。

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