南洋理工大学

南洋理工大学（Nanyang Technological University, NTU）

南洋理工大学は、1991年にシンガポールで設立された国立大学であり、全世界の大学ランキングにおいても常に上位に位置しています。特にQS世界大学ランキングでは、2022年版で世界12位に入る評価を受けています。この大学は、シンガポール国立大学（NUS）と共にこの国の教育界での双璧を形成しており、特に工学分野においてアジアNo.1として知られています。

この大学には約3万人の学生と1万人の教職員がおり、シンガポールで2番目に大きな大学です。学部は工学部や理学部、ビジネススクール、医学部、人文・社会科学部など多岐にわたり、それぞれに特化した研究機関を併設しています。これらの研究機関にはシンガポール国立教育研究所や、シンガポール環境生命科学工学センターなどがあります。

キャンパス

南洋理工大学のメインキャンパスであるユンナンガーデンキャンパスは、200ヘクタールもの広大な面積を有し、シンガポール最大の大学キャンパスです。このキャンパスには、学部生用の24棟と大学院生用の2棟の居住棟があり、常に多くの学生が学び生活しています。ここでは2010年にユースオリンピックが開催され、また2019年には大規模な改装工事が進行中でもあります。

沿革

南洋理工大学の前身は、1955年に設立された南洋大学です。もともとは華語教育を提供する教育機関でしたが、1968年に正式な大学として認可を受け、その後1975年からは主に英語で授業が行われるようになりました。1980年に南洋大学がシンガポール国立大学と合併し、その後1981年には南洋工科大学へと発展。1991年には国立教育研究所と合併して現NTUが誕生しました。

学部と研究機関

南洋理工大学は多くの学部と研究機関を擁し、特にナンヤン・ビジネス・スクールはシンガポール最大のビジネススクールであり、国内外から高く評価されています。また、理工学分野では幅広いプログラムが提供されており、新しい技術とイノベーションに関する教育が重視されています。リーコンチャン医学部では、帝国大学との共同プログラムが展開されており、医療分野でも特色を持っています。

大学の研究活動

NTUは自律的な教育・研究機関を多数運営しており、国際的にも高い評価を受けています。国立教育研究所はシンガポールの教師の資格取得において重要な役割を果たし、ラジャラトナム国際学院は国際関係を専門とした大学院プログラムを提供しています。また、学際的研究大学院（IGS）では、持続可能性と新たな社会課題に取り組む研究が進められています。

学生生活

南洋理工大学には100を超える学生団体が存在し、学生の多様なニーズに応えています。食堂やカフェも多数あり、学生生活をサポートする環境が整っています。

世界的な評価

NTUは多数の国際的なランキングで高い評価を受けており、特に工学分野での評価が非常に高いです。設立50年未満の大学ランキングでも継続的に上位に位置づけられ、教育・研究活動は internationally recognizedされています。

南洋理工大学は、シンガポールでの教育を推進し、優秀な人材を育成する重要な機関として、今後もますます成長が期待されています。

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