南西ドイツ放送

南西ドイツ放送（Südwestrundfunk、略称：SWR）は、ドイツの公共放送局であり、ドイツ公共放送連盟（ARD）を構成する9つの放送局の一つです。

概要

SWRは、1998年に南ドイツ放送（Süddeutscher Rundfunk; SDR）と南西放送（Südwestfunk; SWF）が統合して設立されました。SDRはバーデン＝ヴュルテンベルク州北部を、SWFは同州南部とラインラント＝プファルツ州を担当していました。統合後、法人としては実質的にSWFが存続していますが、本部はシュトゥットガルトに置かれています。

この統合により、SWRはバーデン＝ヴュルテンベルク州とラインラント＝プファルツ州をカバーする放送局となり、ドイツ国内で西部ドイツ放送（WDR）に次ぐ2番目の規模を誇る放送局となりました。

SWRは、設立当初、バーデン＝バーデン/フライブルク、シュトゥットガルト、カイザースラウテルンに、それぞれオーケストラを持っていました。具体的には、バーデン＝バーデン・フライブルクSWR交響楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団、カイザースラウテルンSWR管弦楽団の3つのオーケストラと、現代音楽専門の合唱団（南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル）、ビッグバンド（SWRビッグバンド）を擁していました。これはドイツ国内最多のオーケストラ数でした。

しかし、2007年9月には、カイザースラウテルンSWR管弦楽団がザールラント放送のザールブリュッケン放送交響楽団と合併し、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団となりました。さらに、2016年にはバーデン＝バーデン・フライブルクSWR交響楽団とシュトゥットガルト放送交響楽団が統合され、南西ドイツ放送交響楽団となり、SWRが持つオーケストラは2つになりました。

支局等

SWRの本部はシュトゥットガルトにありますが、バーデン＝バーデンとマインツにも放送局を有しています。また、バーデン＝ヴュルテンベルク州とラインラント＝プファルツ州の各地にスタジオを設けています。

バーデン＝ヴュルテンベルク州

バーデン＝バーデン
フライブルク
ハイルブロン
カールスルーエ
マンハイム-ルートヴィヒスハーフェン
テュービンゲン
ウルム
フリードリヒスハーフェン

ラインラント＝プファルツ州

マインツ
カイザースラウテルン
コブレンツ
トリーア

SWRの音楽活動

SWRは、その歴史を通じて、クラシック音楽の普及に大きく貢献してきました。オーケストラや合唱団を通じて、幅広いジャンルの音楽を発信し、多くの音楽愛好家を魅了しています。また、現代音楽の演奏にも力を入れており、新しい音楽の創造と発展にも貢献しています。

関連事項

シュトゥットガルトテレビ塔
南西ドイツ放送交響楽団
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

外部リンク

Südwestrundfunk | SWR.de
* Deutsche Radio Philharmonie Saarbrücken Kaiserslautern - ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

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