南部海軍基地 (ウクライナ)

南部海軍基地（なんぶかいぐんきち）

南部海軍基地はウクライナのオデッサ州に設立され、ウクライナ海軍の重要な拠点として知られています。この基地は黒海に位置しており、海軍の艦艇が数多く揃っています。特に、旗艦であるヘーチマン・サハイダーチヌイ（U130 Гетьман Сагайдачний）が駐留する第30水上艦艇師団が配属されています。

歴史

南部海軍基地は1994年に西部海軍地区として発足し、その後2002年には西部海軍基地に改名されました。2018年からは現在の名称に変更され、現在に至ります。基地はウクライナにおける海軍の戦略的な役割を果たし続けていることから、ほぼ30年の歴史を持っています。

2022年にはロシアによるウクライナ侵攻が発生しました。その結果、2023年5月31日にロシア軍はオデッサに停泊していた揚陸艦ユーリ・オレフィレンコを攻撃し、同艦がウクライナ側の主要な軍艦の一つであったことが報告されました。このような出来事は、南部海軍基地の重要性を再認識させます。

所属部隊及び艦艇

南部海軍基地にはさまざまな艦艇が拠点を置いており、以下のような部隊が存在しています：

第1水上艦艇師団

• - ズーク型哨戒艇

- スカドフスク（U170 Скадовськ）

• - 363U型警備艇

- リウネ（U172 Рівне）

• - 376型警備艇

- AK-02（U173 АК-02）

• - ギュルザ-M型砲艇

- ベルジャーンシク（U175 Бердянськ）
- ニーコポリ（U176 Нікополь）
- コストポリ（U180 Костопіль）

• - タンヤ型作業艇

- ホラプリスタン（U241 Гола Пристань）

• - ブライザ型訓練艇

- ピヴデニィー（A855 Південний）

第28補助艦艇師団

• - イェルバ型潜水作業艇

- ポチャイウ（A701 Почаїв）

• - 2262型救難艦

- オレクサンドル・オクリメンコ（A715 Олександр Охрименко）

• - 潜水作業艇

- RVK-268（A724 РВК-258）

• - フラミンゴ型潜水作業カッター

- ロムヌイ（U732 Ромни）

• - ペトルーシュカ型病院艇

- ソカル（A782 Сокаль）

• - ベレザ型消磁艦

- バールタ（U811 Балта）

第30水上艦艇師団

• - マトカ型ミサイル艇

- プルィルークィ（U153 Прилуки）

• - 旧・米アイランド型カッター

- スラヴャンスク（P190 Слов'янськ）（2022年3月3日戦没）
- スタロビルスク（P191 Старобільськ）
- スームィ（P192 Суми）
- ファスチフ（P193 Фастів）

第22独立無線工兵中隊

このように、南部海軍基地は多様な艦艇と部隊を有し、海軍活動の重要な拠点として機能しています。ウクライナの海上防衛や戦略的任務において、基地は欠かせない存在となっています。

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