単価

単価とは

単価とは、製品や商品など、ある品物の単位あたりの価格を指します。例えば、製品1個、商品1キロ、液体1リットルなど、それぞれの単位あたりの価格を示します。

単価の種類

単価には、様々な種類があり、それぞれ目的や用途が異なります。

ユニットコスト（Unit cost）

ユニットコストとは、企業や店舗が特定製品の販売のために負担する、1単位あたりの費用（コスト）です。製造に関わるすべての固定費用と変動費用が含まれます。航空業界では、1座席を1キロメートル運ぶのにかかる費用として使用されます。

ユニットプライス（Unit price）

ユニットプライスとは、製品100グラム当たり120円といったグラム単価や容量単価など、単位あたりの価格を表示する販売表現方式です。同一単位で表示することで、他との比較が容易になります。金融・証券用語としては、各特別勘定（保険）の資産1ユニット（1口）に対する価格のことを指し、ユニット単位価格とも呼ばれます。

平均価格

平均価格とは、総売上高を総売上高で割ったものです。ただし、製品が様々な単位で販売されている場合、「比較可能な」単位を決定する必要があります。平均価格は、異なる製品販売価格を各製品バリアントの販売単価（ミックス）の割合で重み付けすることによって計算できます。

統計単位あたりの価格

統計単位あたりの価格とは、異なるパッケージ、サイズ、フォーム、または構成で同じ製品を様々な異なる価格で販売する場合に必要となる指標です。統計単位は固定割合の異なるSKU（在庫管理単位）で構成されており、その価格変動は構成するSKUの価格変動のみを反映します。

単価の目的と有益性

単価あたりの価格の指標では、マーケティング担当者は製品ライン内の平均販売価格を計算できます。また、市場内の価格変動を考慮したり、異なる価格のSKUによって生み出された売上の割合を把握したりするのに役立ちます。

小売業における単価

小売業では、単一の単価よりも多い、または少ない単価で販売される製品の価格として単価が用いられます。食品パッケージのポンド、クォート、またはその他の重量または体積の単位あたりの価格を示すユニットコストは、通常、食品の下の棚に掲示されています。

建設業における単価

建設業では、積算業務において「ユニットプライス型積算方式」や「施工パッケージ型積算方式」が用いられています。また、材料などの価格の取り決めは、国土交通省の土木工事標準積算基準書に記載されており、発注機関によって単価の採用方法が異なります。

まとめ

単価は、様々な分野で利用されており、価格を比較したり、市場動向を把握したりする上で重要な指標となります。それぞれの単価の種類や特徴を理解し、適切に活用することが重要です。

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