博多南駅

博多南駅について

福岡県春日市上白水八丁目に位置する博多南駅は、JR西日本が運営する博多南線の駅です。1980年代末に開業したこの駅は、新幹線の回送線を旅客用に転用したもので、特異な立地条件と運行システムを備えています。

概要

博多南駅は、博多総合車両所の西側、つまり着発1番線の東京方に設置されています。ここは、JR本州3社の駅の中で本州外にある唯一の駅で、博多駅との間には新幹線を用いた特急列車が運行されています。特に、博多駅から博多南駅間の運賃が200円、特定特急料金が130円のため、片道330円で新幹線に乗車できるという非常に経済的なシステムが魅力です。このように、博多南駅は新幹線設備を利用しつつも、在来線特急としての扱いを受けます。

駅の歴史

博多南駅の開業は1990年4月1日で、当初はJR西日本が開設しましたが、窓口業務は九州旅客鉄道（JR九州）に委託されていました。2004年にはホームの一部が拡幅され、2005年には自動改札機が導入されるなど、徐々にサービス向上が図られました。また、2010年にはJR九州との業務委託を解消し、完全にJR西日本の直営駅となりました。

駅構造と運行

博多南駅は高架構造の単式ホーム1面1線を備えています。現在のホームは最初に設けられた6両分から後に8両分に延長されましたが、16両編成の列車はこの駅に進入できません。改札口は博多寄りに設置されており、ホームは博多総合車両所の車両基地に隣接しています。入場の際は、列車出発の10分から15分前まで自動改札機が利用できない点が特徴です。

利用状況

2022年度のデータによれば、博多南駅の1日平均乗降人員は約14,676人です。この数字は、博多南線を利用する利用者にとって、この駅が重要な交通手段であることを示しています。

駅周辺の環境

博多南駅は春日市と那珂川市の境界付近に位置しており、駅前はいくつかの商業施設や住宅地に囲まれています。駅の対面側には駅ビルがあり、そこにはバスターミナルも設けられており、周辺交通の要所となっています。

那珂川市側の特徴

博多南駅前土地区画整理事業により、整然とした街並みが形成され、駅前にはロータリーが整備されています。ここには医療ビルやテナントが集まる高層マンションも立ち並び、非常に便利な位置にあります。

春日市側の環境

春日市側も同様に発展が見られ、駅の南側には多くのマンションが立ち並んでいます。この地域は、駅の開業以来急速に人が集まり、住居や商業施設が増加しています。

交通アクセス

博多南駅にはバス路線が複数取り揃えられ、駅前ビルの1階バスターミナルから発着しています。これにより、駅を起点とする便利な交通手段が提供されています。

博多南駅は新幹線の利用が可能でありながら、コストを抑えられるという特殊な立ち位置にある駅です。そのため、博多南駅は地元住民や観光客にとって重要な交通のハブとなっています。

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