卜部功也

卜部功也：二階級制覇王者、そしてジムオーナーの顔を持つ格闘家

卜部功也（うらべ こうや）は、日本のキックボクシング界を代表する人気選手の一人です。1990年6月8日、千葉県茂原市に生まれ、K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTに所属。K-1 WORLD GPスーパーフェザー級王者、K-1 WORLD GPライト級王者、そしてISKA K-1世界ライト級王者のタイトルを獲得した、数少ない二階級制覇王者です。

彼のキャリアは、兄である卜部弘嵩の影響から始まりました。小学1年生で芦原空手を始め、中学3年生からはグローブ空手を習得。アマチュア時代には、数々の大会で活躍、2008年のK-1甲子園では準優勝に輝きました。

2009年3月、Krushでプロデビューを果たすと、持ち前の才能と努力で着実にキャリアを積み重ねます。Krush初代王座決定トーナメントでは準優勝、K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournamentでは準優勝、Krush YOUTH GP 2012 -63kg級では優勝と、数々のタイトルを獲得。2013年にはISKA K-1世界ライト級王座を獲得し、初防衛にも成功しました。

2015年、K-1 WORLD GP 2015 -60kg級初代王座決定トーナメントでは、決勝で兄・弘嵩を破り、K-1 WORLD GPスーパーフェザー級王座を獲得。しかし、初防衛戦で兄に敗れるというドラマチックな展開も経験しました。2016年にはK-1 WORLD GP 2016 スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメントを制覇。さらに2018年、K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ～K'FESTA.1～で、K-1 WORLD GPライト級王座を獲得し、K-1 WORLD GPでの2階級制覇を成し遂げました。

彼の戦績は華麗なものでした。テクニックとパワーを兼ね備えたファイトスタイルで、数々の強豪選手を打ち破ってきました。しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。幾度となく敗北を経験し、そのたびに立ち上がり、更なる高みを目指して戦い続けた経験は、彼の強さの源となっています。

卜部功也の強さは、技術や体力だけではありません。彼は、非常にストイックな努力家であり、常に研鑽を怠りません。また、兄である弘嵩との切磋琢磨も、彼の成長に大きな影響を与えました。二人は良きライバルであり、良き兄弟です。

2020年2月には、目黒区祐天寺に自身のキックボクシングジム「ALONZA FITNESS&KICKBOXING」をオープン。選手としてだけでなく、指導者としての顔も持ち、後進の育成にも力を注いでいます。

卜部功也は、リングの上では激しい闘志を見せながらも、リングを降りれば謙虚で穏やかな人柄です。そのギャップも、彼の人気の理由の一つでしょう。これからも、卜部功也の活躍から目が離せません。

主な戦績（抜粋）

2008年 K-1甲子園 準優勝
Krush YOUTH GP 2012 -63kg級 優勝
ISKA K-1世界ライト級王座
K-1 WORLD GPスーパーフェザー級王座
K-1 WORLD GP 2016 スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント 優勝
K-1 WORLD GPライト級王座

備考

日本人の父親とフィリピン人の母親を持つハーフ。
生来右利きのコンバーテッドサウスポー。
* 兄はキックボクサーの卜部弘嵩。兄嫁はファッションモデルの高橋ユウ。

もう一度検索