占部航典

占部 航典

概要

1995年7月7日生まれ、広島県出身のラグビーユニオン選手、占部航典（うらべ こうすけ）。主要ポジションはフランカー（FL）で、身長178cm、体重93kg。現在はジャパンラグビーリーグワン所属のヤクルトレビンズ戸田でプレーしています。ブレイクダウンでの強さや高いタックル成功率が特徴の選手です。

学生時代の歩み

占部選手のラグビー人生は、生まれ故郷である広島県の福山ラグビースクールで始まりました。そこでラグビーの基礎を学び、才能を伸ばしました。その後、福岡県にあるラグビー強豪校、東福岡高等学校に進学。高校時代は全国高校ラグビーフットボール大会で活躍し、そのパフォーマンスが認められ、高校日本代表に選出される栄誉を得ました。これは、今後の彼のキャリアにおける重要な一歩となりました。

高校卒業後の2014年、占部選手は国立大学の強豪、筑波大学へ進学しました。筑波大学ラグビー部では、大学選手権でチームを上位に導く中心選手として活躍。特に2017年には、チームの精神的支柱としてラグビー部の主将を務め、リーダーシップを発揮しました。大学在学中も、国の代表育成プログラムに継続的に関与し、U20日本代表やジュニア・ジャパンといった年代別代表チームに選ばれ、国際的な経験を積みました。また、大学ラグビーの東西対抗戦ともいえるオールスターゲームでは、対抗戦選抜のメンバーとしてプレーするなど、学生ラグビー界におけるその実力は広く認知されていました。

プロフェッショナルキャリア

大学で輝かしい実績を残した占部選手は、2018年に卒業後、当時のジャパンラグビートップリーグに所属していたキヤノンイーグルス（現在の横浜キヤノンイーグルス）に加入し、プロの舞台へ足を踏み入れました。ルーキーシーズンとなった2018-2019シーズンの途中、具体的には2018年12月15日に開催されたジャパンラグビートップリーグ総合順位決定トーナメントの試合で、途中出場ながら公式戦デビューを果たしました。これは、長年の努力が実を結んだ瞬間でした。

キヤノンイーグルスでの数シーズンを経て、2022年に占部選手はヤクルトレビンズへの移籍を決断しました。ヤクルトレビンズは、日本ラグビーの新たなトップリーグとして発足したジャパンラグビーリーグワンに所属しており、占部選手は移籍後、チームの主要なフランカーとして定着しました。リーグワンの激しい戦いの中で、彼は自身の持ち味であるフィジカルコンタクトの強さ、フィールド全体をカバーする運動量、そして重要な局面でのボール奪取能力を遺憾なく発揮し、チームに貢献しています。

プレースタイルと今後の展望

フランカーというポジションは、スクラムのサイドでプレーし、密集地帯でのボール争奪戦（ブレイクダウン）や、素早い動きで相手のアタックラインを分断する守備、そしてアタックにおけるボールキャリアやサポート役として、攻守にわたって極めて重要な役割を担います。占部選手のプレースタイルは、これらのフランカーに求められる要素を高次元で兼ね備えています。特に、相手ボールキャリアに対する粘り強いタックルや、ジャッカル（タックル後のボール奪取）の技術に優れており、ピンチをチャンスに変える能力を持っています。また、学生時代に主将を務めた経験は、チーム内でのコミュニケーションや、試合中の冷静な判断力にも活かされていると考えられます。

現在、ヤクルトレビンズの主力として活躍する占部選手は、リーグワンという日本最高峰の舞台で日々レベルアップを図っています。彼の献身的なプレーと経験は、チームにとって不可欠な存在です。今後の彼のキャリアにおいても、更なる成長と、チームを勝利に導く活躍が期待されます。占部航典選手の今後の挑戦に注目が集まります。

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