危い土曜日

キャンディーズ「危い土曜日」

1974年に発表されたキャンディーズの楽曲「危い土曜日」（あぶないどようび）は、彼女たちの通算3枚目のシングルとして同年4月21日にリリースされました。

楽曲概要

デビュー以来発表された2作のシングルとは一線を画し、この楽曲は管楽器や弦楽器、コンガなどを多用した、躍動感あふれるハイテンポなサウンドが特徴です。従来の落ち着いたポップス路線から大きく舵を切り、より活動的な一面を見せたことで、この曲は瞬く間にライブにおける中心的なナンバーとなりました。特に、ステージ上でのパフォーマンスと一体となったこの曲は、観客とのコール＆レスポンスを生み出しやすく、以降のキャンディーズのコンサートでは欠かせない定番曲として定着しました。商業的な成功も収め、解散コンサート時点での累計売上は9万枚（CBS・ソニー調べ）を記録しています。

シングル情報

このシングルは、両A面ならぬA面/B面|A面_B面構成となっており、メイン楽曲である「危い土曜日」をA面に、そして「青春の真中」をB面として収録しています。両曲とも作詞は安井かずみ、作曲は森田公一が手がけ、編曲は竜崎孝路が担当しました。

危い土曜日（3分10秒）
青春の真中（2分44秒）

アルバム収録

シングルとして発表された後、これらの楽曲は彼女たちのセカンド・アルバム『危い土曜日〜キャンディーズの世界〜』に収められました。このアルバムはシングル発売から約2ヶ月後の1974年6月21日にリリースされています。また、特に「危い土曜日」は、キャンディーズの代表曲として、後に発売された複数のベストアルバムにも収録されています。具体的には、『GOLDEN J-POP/THE BEST キャンディーズ|GOLDEN J-POP_THE BEST キャンディーズ』や『GOLDEN☆BEST キャンディーズ』といった企画盤でその歌声を聴くことができます。

カバーバージョン

この楽曲は、時代を超えて多くのアーティストによってカバーされています。特筆すべきカバーとしては、以下のバージョンがあります。

ARIEL (富沢美智恵, 水谷優子, 林原めぐみ): 1990年にシングルとしてリリース。「危ない土曜日」と表記が一部異なりますが、同一楽曲です。OVA作品『ARIEL 接触編 THE BEGINNING』のエンディングテーマとして使用されました。
歌姫楽団: 2006年発売のアルバム『彩色千輪菊』に収録されました。
* THE ポッシボー: 2007年発売のアルバム『①Be Possible!』に収録されました。

関連事項

この楽曲は、日本の音楽シーンにおいて1974年という特定の年に位置づけられる重要な作品の一つです。当時のアイドル歌謡曲の潮流や、キャンディーズというグループの音楽性の変化を知る上で、欠かせない一曲と言えるでしょう。

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