卸町駅 (宮城県)

仙台市地下鉄東西線 卸町駅 詳細解説

仙台市若林区卸町一丁目に位置する仙台市地下鉄東西線、卸町駅（T11）は、地域住民の生活に欠かせない重要な交通拠点です。かつては副駅名として「仙台卸商センター前」を冠していましたが、令和7年3月31日をもって廃止されました。

駅の歴史

駅建設は2007年に着工し、2013年には駅名が正式に「卸町駅」として決定、2015年12月6日に開業しました。開業当初は一日平均5813人の利用を見込んでいましたが、2022年度のデータでは一日平均4916人の利用となっています。

駅構造とアクセス

卸町駅は、宮城県道137号荒浜原町線と都市計画道路東仙台南小泉線の交差部（大和町4丁目交差点）付近に位置し、駅東側には変電所が併設されています。ホームは地下2階にあり、南北2つの出口（南1出口：大和町口、北1出口：卸町口）が利用可能です。

南1出口からは大和町3～5丁目、中倉3丁目方面へのアクセスが容易です。一方、北1出口からは、サンフェスタ、卸町会館、せんだい演劇工房10-BOX、その別館である能-BOX、卸町1・2丁目、宮千代3丁目方面へアクセスできます。

駅周辺環境

卸町駅周辺は、北側に流通業務団地、南側に住宅街が形成されており、商業施設や公共施設がバランスよく配置されています。代表的な施設としては、仙台卸商センター、仙台市中央卸売市場、仙台市水道局卸町庁舎、仙台市立仙台工業高等学校などが挙げられます。

また、商業施設としては、イオンスタイル仙台卸町、イオンスタイル仙台卸町内郵便局、西友大和町店、ホームセンターサンデー仙台卸町店などが駅周辺に立地し、生活利便性を高めています。さらに、杜の市場や複数の金融機関（東邦銀行仙台東支店、岩手銀行宮城野支店、きらやか銀行仙台卸町支店、杜の都信用金庫卸町支店）も近隣に存在します。

バス路線

駅周辺には複数のバス停留所があり、仙台市営バスが運行されています。路線としては、東北大学病院方面への路線、中央卸売市場を経由する循環路線、霞の目営業所方面への路線、薬師堂駅や長町駅方面への路線などがあります。利用者はこれらのバス路線を介して、駅周辺エリアからさらに広い範囲へアクセスすることができます。

駅名選定

駅名の決定過程では、駅付近の地名である大和町を駅名に取り入れるべきか、ひらがな表記とするべきかといった議論がありました。最終的には、「卸町駅」と「おろしまち駅」の2案が選定委員会から提示され、最終的に「卸町駅」が採用されました。

隣の駅

東西線：薬師堂駅 - 卸町駅 - 六丁の目駅

最後に

仙台市地下鉄東西線 卸町駅は、商業、住宅、教育機関、そして流通業務という多様な機能が混在する地域の中心に位置し、地域社会の重要な結節点として機能しています。今後も、地域住民の生活を支える重要な交通拠点としてその役割を担い続けるでしょう。

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