厚別公園

厚別公園は、札幌市厚別区に位置する総合公園です。1984年に第44回国民体育大会（はまなす国体）のメイン会場となる競技場建設のため着工され、1986年に完成しました。公園は、その広大な敷地を活かし、様々なスポーツやレクリエーションの場を提供しています。

公園の歴史は、1987年の全国高等学校総合体育大会（'87北海道総体）の開催、そして1989年のはまなす国体開催と、数々の全国規模のスポーツイベントを支えてきました。特に、1996年から2014年までは、プロサッカーチームであるコンサドーレ札幌（現在の北海道コンサドーレ札幌）のホームスタジアムとして利用され、多くのサッカーファンにとって馴染み深い場所でした。

公園内には、主要な施設として主競技場と補助競技場があります。これらの競技場は、各種スポーツ大会やイベントに利用されており、地域住民のスポーツ振興に貢献しています。また、主競技場と補助競技場の中間に位置するコミュニティ広場は、地域住民の交流の場として、様々なイベントや憩いの場として活用されています。

記念広場には、モニュメント広場と壁泉広場があり、モニュメント広場には彫刻家・國松明日香氏の作品「捷（しょう）」が設置されています。これらの広場は、公園の景観を豊かにするとともに、訪れる人々に芸術的な感動を与えています。

冬季には、公園内に歩くスキーコースが整備されます。主競技場トラックと広場にわたる1.3kmのコースと、補助競技場トラックの0.4kmのコースの2種類が用意されており、用具の貸し出しも行われています。このスキーコースは、冬季間の地域住民の健康増進に貢献しています。

このように、厚別公園は、スポーツ、レクリエーション、文化、そして冬季のスポーツ活動など、多様な目的で利用できる、地域住民にとってかけがえのない存在となっています。その歴史と、そこに蓄積された地域の人々の思い出は、厚別公園を語る上で欠かせない要素です。公園は今後も、地域住民の健康増進と豊かな生活に貢献し続けることでしょう。

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