厚木那奈美

厚木那奈美（あつぎ ななみ）は、1997年10月11日に長野県長野市で生まれた日本の女性声優である。彼女は、声優の芽が出る前からアニメ「デ・ジ・キャラット」のプチ・キャラット（ぷちこ）に憧れており、小学生時代には自身も声優になれば擬似的に素敵なキャラクターになれると夢見ていた。彼女の役者としての道は、アニメ制作会社i☆Risの活躍を見たことから大きく変化した。「歌って踊る声優」を目指すようになり、将来が楽しみな才能に成長していった。

高校を卒業し、声優の専門学校に通うことを一時考えたものの、大学へ進学することに決めた。そのため、声優活動は当面後回しになっていた。しかし、大学1年生の冬休みには余裕が生まれ、偶然開催されていたオーディションに参加することを決意。エイベックスと81プロデュースが共催する「avex×81produce Wake Up, Girls! AUDITION 第3回アニソン・ヴォーカルオーディション」に合格し、2000人の応募者の中から選ばれた。

2017年に、彼女は声優デビューを果たす。初めての作品はテレビアニメ『Wake Up, Girls! 新章』であり、同じくデビューした林鼓子や森嶋優花と共に3人組のユニットRun Girls, Run!（略称：ランガ）を結成。彼女は声優活動と大学生活を両立しながら多忙な日々を送る。2018年に放送されたアニメ『キラッとプリ☆チャン』では、彼女が熱望してきたプリティーシリーズに参加し、青葉りんか役として活躍した。

その後、2022年12月25日には自身のYouTubeチャンネルを開設し、自作曲「A piece of cake for you.」のリリックビデオを初の映像作品として公開した。また、2023年3月31日にはRun Girls, Run!が解散したものの、個人として声優活動を続けていく意向を示している。彼女は、SNS活動にも力を入れており、2021年10月には個人アカウントとしてTwitterを開設し、ファンとの交流を深めている。

厚木那奈美は、長野弁を話し、その優しいイメージから「おっとりしたお嬢様」と称されることも多い。中学生時代に同級生だった声優の峯田茉優とは、後にさまざまなメディアで共演を果たしている。

デビュー以来、彼女はさまざまなアニメや映画、ゲームで幅広く活躍してきており、代表作には『神クズ☆アイドル』や『ネコぱら』などがある。その一方で、舞台出演やラジオ、デジタルコミックの声優としても輝かしい実績を残している。ダンスのスキルを活かし、多くの楽曲の振り付けも手がけており、特にユニットでの活動において彼女のダンスは高く評価されている。

彼女のこれまでの軌跡は、熱い夢を追い続け、努力を続ける姿勢の象徴でもある。厚木那奈美は今後も、声優業や音楽活動を通じて新たなチャレンジをしていくことが期待される。

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