原山町 (瀬戸市)

原山町について

原山町（はらやまちょう）は、愛知県瀬戸市に位置する独自の町名で、陶原連区内に存在します。この町は、周囲を新郷町、水無瀬町、東吉田町、熊野町、東権現町、原山台、幡野町と接し、アクセスも良好です。

地理と開発の歴史

原山町は瀬戸市の南部に位置しており、西側には水無瀬川が流れています。この地域は、昭和30年代以降に発展が進み、住宅街が次第に形成されました。特に北部は公共施設があり、南部には菱野団地が広がっています。

町の中央には、市営水無瀬住宅があります。この住宅は1953年と1958年に建設され、当初の戸数は13戸でしたが、老朽化のため2005年から新たな入居者の募集が行われていません。2016年ごろからは使われなくなった住宅の取り壊しが進み、2020年4月時点での戸数は6戸になり、そのうち4戸が現在も使用されています。

学校と教育環境

原山町においては、地元の市立小学校と中学校に通うことができる学区が設定されています。また、公立の高等学校への進学に際しても特定の学区が存在し、地域の教育環境が充実しています。

• - 瀬戸市立陶原小学校: 1873年に開校され、1969年に現在の場所に移転しました。2022年5月1日付で児童数は539人、教員数は33人です。
• - 瀬戸市立水無瀬中学校: 1947年に開校し、現在の生徒数は561人、教員数は41人です。
• - 南保育園: 1948年に設立され、130名の定員があります。障害児保育にも対応しています。

交通アクセス

原山町には鉄道は通っておらず、最寄りの鉄道駅は名鉄瀬戸線の尾張瀬戸駅と瀬戸市役所前駅、さらに愛知環状鉄道の瀬戸口駅です。公共交通機関としては、名鉄バスの「東山線」があり、瀬戸警察署前や水無瀬中学校前などのバス停を利用できるほか、瀬戸市のコミュニティバスも地域を結びます。

また、愛知県道57号瀬戸大府東海線が町の中央部を貫通しており、自動車利用者にとっても便利です。

町名の由来と歴史

原山町の名称は、かつての愛知郡幡山村の大字本地から由来しています。昭和38年、1963年10月1日に瀬戸市の一部として正式にそれまでの部分が町名として設定され、以後の町の発展が続いています。1985年には町域の一部が原山台の一部に統合されるなど、歴史的な変遷も見られます。

地域の福祉施設

原山町には、障害を持つ子どものための通園施設である「のぞみ学園」や、特別養護老人ホームの「愛厚ホーム瀬戸苑」などの福祉施設も存在し、地域住民の多様なニーズに応えています。地域の皆が利用できる「原山町ちびっこ広場」という小さな公園もあり、訪れる人々に憩いの場を提供しています。

結論

原山町は、愛知県瀬戸市における独特の町名であり、地域の特性を活かして発展してきた場所です。開発や地域の再生が進み、便利な交通アクセスと充実した教育・福祉環境が併存するこの町は、今後もさらなる発展が期待されるエリアと言えるでしょう。

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