原田勝弘 (ゲームクリエイター)

原田勝弘について

原田勝弘（はらだ かつひろ）は、日本のゲーム業界において重要な人物であり、特にバンダイナムコエンターテインメントの対戦型格闘ゲーム『鉄拳』シリーズのプロデューサーとして多くのファンに知られています。1970年に大阪府で生まれ、奈良県で育った彼は、幼少の頃からコンピュータゲームに強い興味を持っていました。

幼少期と教育

彼のゲームへの興味は親戚の喫茶店に設置されていた『スペースインベーダー』がきっかけでしたが、両親の厳格さから家庭でのゲーム機購入は叶わず、友人の家やゲームセンターでこっそり遊ぶことが多かったといいます。大学進学のため上京し、早稲田大学では心理学を専攻。また、武道にも親しみ、柔道、空手、そしてテコンドーを少し習った経歴があります。彼のユニークな体験には、第二外国語として選んだ中国語が難しすぎて苦労したことも含まれています。

同大学には後に『デッド オア アライブ』シリーズで知られる板垣伴信も在籍していました。原田は幼少期からゲーム業界での仕事を念頭に置いており、ナムコに内定後、両親は驚きましたが、彼の能力が認められるようになっていきました。

ゲーム業界でのキャリア

彼はナムコに営業部門として入社し、西新宿の直営ゲームセンター『プレイマックス』での店員としても活躍しました。そこで、さまざまなアーケードゲームの大会を運営し、特に『鉄拳シリーズ』の普及に大きく貢献しました。また、原田自身もプレイヤーとして名を馳せ、新宿平八という名で知られるようになりました。彼はアーケードゲームの運営を通じてプレイヤーからのフィードバックを直に受け、多くの経験を積み重ねていきました。

入社からわずか2か月後、彼は開発部門へ異動の希望を出し、1年目にして社長賞を受賞するなど、社内での評価も高かった。『鉄拳』は彼にとって初の開発業務であり、その後も多くのプロジェクトを担当しました。

鉄拳シリーズでの功績

原田は『鉄拳』シリーズにおいて、一部キャラクターの声の提供やモーションキャプチャーを行い、シリーズの発展に大きく寄与しました。2018年にはバンダイナムコのe-Sports戦略リーダーに就任し、2019年には同社作品群の統括者に任命されます。さらに2021年には自身のYouTubeチャンネル「はらだのばぁー」を開設し、ゲストを招いてゲーム業界のトピックを取り上げたトーク番組を配信しています。

最近の情報

2025年12月末には退職を予定していることをX（旧Twitter）で発表し、彼のキャリアの次のステージが注目されています。原田の手掛けた作品には、以下のようなものがあります：

• - 鉄拳シリーズ（1994年～）
• - ソウルキャリバーシリーズ
• - ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENTシリーズ

原田勝弘の影響力はゲーム業界に留まらず、多くのファンに愛され続けており、彼の手掛ける作品や発信は今後も注目です。

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