及川拓馬

及川拓馬（おいかわ たくま）

基本情報

• - 生年月日: 1987年5月6日
• - 棋士番号: 268
• - 出身地: 埼玉県北葛飾郡松伏町
• - 学歴: 東京電機大学高等学校卒
• - 門下: 伊藤果八段
• - 配偶者: 女流棋士の上田初美

将棋との出会い

将棋に興味を持ったのは幼少期。5歳のときに父親から教わり、将棋の世界に足を踏み入れました。その後、小学3年生で所沢市に転居し、小手指小学校5年生の1998年9月に奨励会に入会しました。この時点での級は6級。奨励会入会以前には、同じ埼玉県出身の棋士たちとの対戦経験も豊富で、特に金井恒太や渡辺正和といった選手との対局が印象に残っています。小4の時には彩の国小学生名人を獲得しました。

プロ入りと棋歴

2008年5月2日、初めての竜王ランキング戦6組準決勝に出場し、勝利を収め、プロ入り以来最も早く6組を抜ける快挙を達成しました。さらに、2009年度には第57期王座戦の挑戦者決定トーナメントに進出し、当時の深浦康市王位を破ってベスト8に進出する成果を上げました。

2018年度には、第68回NHK杯戦の予選決勝で窪田義行七段に勝利し、本戦に参加。初戦で加藤桃子女王に敗北したものの、その後も安定した勝率を維持しました。特に、第77期順位戦では見事に全勝を続け、C級1組への昇級を決めました。また、第4期叡王戦にも参加し、高いレベルの対局を続けた結果、増田康宏や橋本崇載との対局でベスト8に進出しましたが、挑戦者である永瀬拓矢には敗れました。

棋風

及川自身は「特に得意な戦法はない」と述べていますが、その一方で詰将棋作家としても名が知られています。2017年4月号の『将棋世界』からは「詰将棋サロン」の選考・執筆を担当しており、彼の独自の視点での詰将棋は多くのファンに支持されています。

人物像

愛称として「おいくん」が親しまれており、所沢市立小手指中学校では卓球部に所属し、県大会でのベスト8入りを果たしました。また、高校時代には友人と共にギター部を設立し、音楽活動にも励んでいたことが特徴的です。2013年には同じ伊藤果八段の門下である女流棋士・上田初美と結婚。彼女とは詰将棋の創作でもタッグを組んでおり、家庭でも将棋について協力し合っています。二人の間には二人の娘がいます。

さらに、地元の埼玉西武ライオンズのファンでもあります。

昇段歴

• - 1998年9月: 奨励会入会（6級）
• - 2007年10月1日: プロ入り（四段）
• - 2013年1月8日: 五段への昇段（公式戦通算100勝）
• - 2014年10月23日: 六段へ昇段（竜王ランキング戦連続昇級）
• - 2021年12月20日: 七段へ昇段（公式戦150勝）

主な成績と著書

及川拓馬はそのプロ棋士としての活動において、数々の成果を上げてきました。その一環として彼の著作も注目されており、2013年に「すぐ勝てる!急戦矢倉」（マイナビ将棋BOOKS）が出版され、将棋ファンからの支持を得ています。これからのさらなる活躍が期待される棋士の一人です。

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