及川知浩

及川知浩のプロフィールとキャリア

及川知浩（おいかわ ともひろ）は、1975年12月4日生まれの日本の男性シュートボクサーおよびキックボクサーです。大阪府大阪市に生まれ、かつてはシュートボクシングのスーパーフェザー級王者として名を馳せました。彼の実弟である及川政浩もシュートボクサーとして知られています。

来歴

及川は幼い頃から空手を習い、各地の大会に参加し成績をおさめるそ「大会荒らし」として知られていました。22歳でグローブ空手に転向し、1年後にはプロ選手としてデビュー。デビューからわずか2年で日本王者に輝くという偉業を成し遂げました。

2002年3月、第1回キングコンバット2002・60kgトーナメントで小石原勝に判定負けを喫しますが、9月22日にはSB日本スーパーフェザー級王座決定戦で前田辰也を右ストレートでKOし、王座を獲得。2003年7月には松浦知希にKO負けし王座を失いましたが、翌年の6月に松浦を判定で下して王座に返り咲くことに成功します。

以降の10年間、及川は再びチャンピオンとしての地位を保持し続け、団体の枠を超えて各流派との対戦を果たし、数々の名勝負を繰り広げました。彼は「現代のサムライ」とも呼ばれ、その強さを求め続ける姿勢で知られています。

2005年のIKUSA-GP準決勝で山本真弘に判定負けした後も、勝利を重ねていきました。特に2006年11月には石川剛司にTKO勝ちを収め、2008年12月 TOUTSUライト級トーナメント準決勝では石井宏樹に判定負けを喫しました。

道場の設立と指導者としての活躍

2007年3月31日、及川は自身の道場、龍栄武舘を設立しました。彼の道場では、ただ勝利を目指すのではなく、真の強さを養うための人格育成を重視しています。道場の運営においても指導者として多面的に活躍し、在阪ジムで培った経験を生かして、大阪において「強さ」を育むことに注力しました。

及川道場では、数多くの選手を育成し、王者を4人輩出。2013年7月時点で8本ものタイトルを獲得するなど、道場の名声を全国に広めました。また、道場は他流派の選手からも支持されており、多くの出稽古を受け入れるなど、関西キック界において「虎の穴」と称される存在となりました。

引退後の活動

及川は2013年12月23日に現役を引退。その後も道場長として活動し続けていましたが、2015年6月には、看板選手のRENAがシーザージムに移籍。さらに、2016年6月には妹分のMIOも移籍し、及川道場は大きな変動を迎えます。同年6月26日にはシュートボクシング協会を脱退し、新たな方向へ進む決断をしました。

戦績

及川のプロキャリアは数々の輝かしい戦績で彩られています。エキシビションマッチも含め、数多くの試合を積んできました。特にシュートボクシングでの活躍は目覚ましく、日本スーパーフェザー級の頂点に立ったことは彼のキャリアの中での大きなハイライトとなっています。

獲得したタイトル

• - シュートボクシング日本スーパーフェザー級王座

まとめ

及川知浩は、格闘技界においてその名を知らしめた選手であり、強さだけでなく、多くの弟子を育ててきた指導者でもあります。道場での活動を通じて、若手選手たちへ熱心に技術や精神を伝え続けています。彼の功績は、今後も格闘技界に受け継がれていくことでしょう。

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