友ありて・・

BOYS AND MEN『友ありて…』：友情と成長の物語が綴られたアルバム

2017年12月20日、BOYS AND MENは4枚目のオリジナルアルバム『友ありて…』をリリースしました。このアルバムは、グループのこれまでの軌跡と、未来への展望を映し出す、重要な作品となっています。

アルバム制作の背景

前作『威風堂々～B.M.C.A.～』で初のアルバムチャート首位を獲得、日本武道館公演を成功させ、47都道府県ツアーを完遂するなど、2017年はBOYS AND MENにとって飛躍の年でした。そんな中、阿久悠生誕80年・作詞家50年・没後10年を記念した『阿久悠未発表詞 105080プロジェクト』への参加が決定。阿久悠の盟友である都倉俊一氏とのコラボレーションにより、「友ありて…」が誕生しました。この楽曲は、男の友情をテーマにしたバラードで、音楽配信リリース後にはiTunes総合アルバムチャートで1位を獲得するなど、大きな話題となりました。

多様な楽曲とメンバー参加

アルバム『友ありて…』は、19thシングル「帆を上げろ！」をはじめ、ピンク・レディーのカバー曲「UFO」、派生ユニットYanKee5と誠の新曲、平松賢人と吉原雅斗によるデュオ曲など、全10曲が収録されています。

特徴的なのは、メンバーの意見が積極的に楽曲選定に反映されている点です。メンバーが「こういう楽曲を入れたい」「ライブでこういう歌を歌いたい」という意見を出し合った結果、これまでのBOYS AND MENにはないアプローチの楽曲が多数収録されました。特に、「ガンバレFor My Girl」や「明日は明日の風が吹く」といった女性を優しく励ます応援歌は、従来の力強い楽曲とは異なる魅力を持っています。

また、「UFO」は、オリジナルの歌詞をそのままカバーした初の試みで、女性目線の歌詞に挑戦したことにも注目が集まりました。

表題曲「友ありて…」

アルバムの表題曲である「友ありて…」は、阿久悠の未発表詞に都倉俊一氏が作曲した、友情をテーマにしたバラードです。編曲は、インディーズ時代からBOYS AND MENの楽曲制作に携わってきた渡辺亮希氏が担当しています。

都倉俊一氏は、BOYS AND MENを「骨のある男のグループ」と評し、「男の友情」というテーマにぴったりの楽曲に仕上がっています。BOYS AND MENは、この楽曲が合唱コンクールや卒業式で歌われることを願っており、ユニバーサルミュージックは公式サイトで混声合唱譜面を公開しました。

多様なリリース形態とプロモーション

アルバムは、通常盤、初回限定盤、クリアファイルジャケット盤、UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤など、複数の形態でリリースされました。ジャケットには阿久悠氏の直筆による題字が使用され、変形学ラン姿やスーツ姿など、異なるビジュアルが採用されています。

プロモーション活動として、日本マクドナルドやタワーレコードとのコラボレーションも実施されました。さらに、「友ありて…」は『採用!フリップNEWS』（中京テレビ）のエンディングテーマにも起用されました。

批評家の評価

音楽評論家の宗像明将氏は、『友ありて…』を、「楽曲ごとに時空を超えてしまう」「1977年から2017年までの歌謡曲～J-POPを体現している」と高く評価し、過去と現在を融合させた新鮮な作品であると評しています。

まとめ

『友ありて…』は、BOYS AND MENの成長と友情をテーマにした、多様な楽曲とメンバーの想いが詰まった作品です。オリコンとビルボードでの1位獲得という輝かしい記録も残し、彼らが新たなステージへと進んだことを示す、記念碑的なアルバムと言えるでしょう。楽曲のクオリティはもちろんのこと、メンバーの意見を反映した制作プロセス、そして多様なプロモーション活動は、このアルバムの魅力をさらに高めています。

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