友利翼

友利 翼

友利 翼（ともり つばさ）は、1983年2月6日生まれの日本の映画監督および映像作家です。沖縄県に生まれ、現在は京都を拠点に精力的な創作活動を展開しています。

経歴

19歳で上京を決意した友利氏は、専門学校での学びを終えた後、テレビ局で番組のアシスタントディレクターとしてキャリアをスタートさせました。テレビ番組制作の現場に携わる傍ら、自身の創造性を表現すべく、自主的な脚本執筆にも力を注いでいました。その後、テレビ局を退職し、フリーランスの映像クリエイターとしての道を歩み始めます。この独立を機に、活動の幅は大きく広がり、短編映画の制作を中心に、ミュージックビデオや各種イベント用の映像など、多岐にわたる分野で才能を発揮しています。2022年からは、活動の拠点を関西地方の古都、京都に移し、新たな環境での制作に取り組んでいます。

主な作品と活動

友利氏は、監督、脚本、編集、撮影といった映像制作における様々な役割を担いながら、数多くの作品を生み出してきました。特に短編映画の分野では、『河童の鳴き声』（2012年）を皮切りに、『レ・ミゼラぶらない』（2013年）、『NOPPERABOU』（2015年）、『Till Death』（2016年）、『食人鬼-Jikininki-』（2016年）、『The Actor and the Model』（2017年）など、コンスタントに作品を発表しています。また、オムニバス形式の企画にも参加しており、『The Wheel』内の一編として『The Daughter』（2017年）では監督と編集を、『The Student』（同）では撮影と編集を担当しています。2019年の『ぞめきのくに』や2021年の『レンブとゆりかご』など、近年の作品も注目を集めています。

ミュージックビデオの制作にも積極的に関わっており、the band apartの「銀猫街１丁目」（2012年）、「仇になっても」（2013年）では撮影を担当。美女♂men Zの「元氣魂」（2015年）では監督、撮影、編集を兼任し、ovaloopsの「Resound scene」（2017年）では監督を務めるなど、音楽映像の分野でもその手腕を発揮しています。さらに、the band apartのDVD作品『510×283』（2014年）の撮影や、asian gothic label関連のイベント映像、GyaOのえほん動画シリーズ『埴生の宿』（2015年）や『かもめ』（2016年）、そして地方自治体の公式プロモーション映像、例えば令和4年度の荒川区公式プロモーションムービー（2022年）の監督・編集など、活動領域は非常に広範に及んでいます。

受賞歴と評価

友利氏の作品は国内外の様々な映画祭で高い評価を受けています。短編映画『河童の鳴き声』は、2012年の福岡インディペンデント映画祭で奨励賞を受賞しました。2015年には、同映画祭の60分部門において、『NOPPERABOU』がグランプリに輝くという快挙を達成しています。海外では、2017年のSeoul Web Festで『Till Death』がベストキャスト賞を受賞するなど、その存在感を示しました。国内では、2019年に『ぞめきのくに』が4K・VR徳島映画祭で「あわ文化振興部門映像賞」を受賞。同作は2020年のショートショートフィルムフェスティバル＆アジアのジャパン部門にもノミネートされています。2021年の『レンブとゆりかご』も、4K･VR徳島映画祭の一般部門にノミネートされたほか、2022年には第5回渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保2021-22で佐世保市長賞を、第6回岩槻映画祭では準グランプリを受賞するなど、複数の映画祭で顕著な成績を収めています。これらの受賞歴は、友利氏の映像作家としての確かな実力と、作品が高い評価を受けていることを裏付けています。

現在、京都を拠点に創作を続ける友利翼氏の今後の活躍に期待が寄せられています。

[外部リンク]
* ムサシノキネマ商会

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