双筑波勇人

双筑波勇人（ふたつくば ゆうと）

双筑波勇人（本名：廣瀬昌司）は、1974年10月7日に茨城県つくば市で生まれました。立浪部屋に所属していた元大相撲力士で、身長185cm、体重144kgという恵まれた体格の持ち主でした。得意技は左四つからの寄り、上手投げ、小手投げなどがありました。

生い立ちと相撲への道

生まれた時の体重は3750gと大きく、幼少の頃から体格で他の子供たちを圧倒していました。相撲好きの祖父の影響で幼い頃から相撲を観戦し、小学校5年生の頃には力士を志すようになったそうです。特に、当時の人気力士であった千代の富士に憧れていました。

小学校6年生からは柔道にも取り組み、石下町体育協会の柔道教室に通っていました。中学3年生の時には、協会長の紹介で立浪部屋へ体験入門もしています。当初は中学校卒業後に大相撲の世界へ進むことを考えていましたが、土浦日本大学高校の柔道部監督であった落合正利の熱心な勧誘を受け、同校へ進学することになりました。

高校時代には、1992年の全国高等学校総合体育大会で重量級個人戦ベスト8に入るなど、柔道の実績も残しています。柔道の実績から複数の大学から勧誘がありましたが、廣瀬は幼い頃からの目標であった大相撲の道を選び、中学時代から縁のあった立浪部屋へ入門することを決意しました。

大相撲での活躍

1993年3月場所に高校卒業と同時に初土俵を踏みました。入門から2年半で幕下へ昇進するなど、順調なスタートを切りました。足腰の強さを活かした投げ技を持ち味とし、特に左四つになると力を発揮しました。

1996年7月場所では、幕下で6戦全勝を記録しましたが、同じく6戦全勝だった同部屋の大日ノ出との優勝決定戦とはならず、7番相撲で星違いの力士と対戦し敗れてしまいました。この場所では、全勝力士がいなくなり、1敗力士9人による優勝決定戦が行われるという異例の展開となりました。幕下中位で苦労する時期もありましたが、1999年1月場所には十両へ昇進を果たしました。

しかし、十両では立合いの遅れや強引な投げ技が目立ち、糖尿病も患っていたことから2勝13敗と大きく負け越し、1場所で幕下へ陥落してしまいました。同年9月場所では、西幕下9枚目で幕下唯一の6戦全勝となり、十両復帰のチャンスを得ましたが、13日目の7番相撲で敗れ、幕下優勝と十両復帰を逃しました。さらに、全勝だった双筑波が敗れたことで、幕下は6勝1敗で7人が並ぶという混戦となり、双筑波本人は怪我の為に千秋楽の優勝決定戦を棄権せざるを得なくなりました。

引退とその後

その後は、精彩を欠く相撲が続き、ヘルニアの持病もあって幕下で低迷しました。2002年1月場所を最後に、27歳という若さで現役を引退しました。引退後は、実家の建材会社を手伝っています。

主な戦績

生涯成績：201勝173敗6休 勝率.537
十両成績：2勝13敗 勝率.133
現役在位：54場所
十両在位：1場所

改名歴

廣瀬山 昌司（ひろせやま まさし）1993年3月場所
広瀬山 昌司（読み方同じ）1993年5月場所～1998年3月場所
双筑波 勇人（ふたつくば ゆうと）1998年5月場所～2002年1月場所

関連項目

大相撲力士一覧

外部リンク

双筑波 勇人 - 日本相撲協会
双筑波 勇人 - 相撲レファレンス

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