収国

収国（しゅうこく）とは

収国は、12世紀初頭、金の太祖である阿骨打（アクダ）の治世において使用された元号です。具体的には、1115年から1116年までの2年間という短い期間に用いられました。この元号は、金の建国という歴史的な出来事と、その初期の統治を象徴するものとして位置づけられています。

収国の始まり

1115年、阿骨打は正月の初日に皇帝として即位しました。この時、国号を「大金」と定め、同時に「収国」を最初の元号とすることを宣言しました。これは、金が新たな国として歩み始める上で、非常に重要な意味を持つ出来事でした。

収国の終焉と天輔への改元

「収国」の元号は、1116年12月1日に終わりを迎えます。阿骨打は「大聖皇帝」という尊称を贈られるとともに、元号は「天輔（てんぽ）」に改元されました。この改元は、金の統治体制が安定し、新たな段階に入ったことを示すものと考えられます。

収国の年号対照表

収国の期間は西暦1115年から1116年に相当します。以下に、収国とその期間における干支の対応を示します。

収国元年（1115年）：乙未
収国2年（1116年）：丙申

元号が意味するもの

元号は、単なる年号としてだけでなく、その時代の政治や社会の状況を反映するものとして重要な意味を持っています。「収国」という元号は、金の建国という新たな時代の始まりを象徴し、国家の基盤を固めるという強い意志が込められていたと考えられます。

短い期間ではありましたが、収国は金の歴史において重要な位置を占めています。この元号は、金の建国と初期の統治を象徴するものであり、その後の金の発展の礎となったと言えるでしょう。

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