収納事務取扱金融機関

収納事務取扱金融機関とは

収納事務取扱金融機関とは、地方自治法に基づき、特定の市町村長が指定する金融機関のことです。これは、指定金融機関を設けていない市町村において、会計管理者の取り扱う収納事務の一部を委託するために、市町村長が必要に応じて指定するものです（地方自治法施行令第168条第5項、第7項）。

概要

市町村長が収納事務取扱金融機関を指定、または変更した場合、その旨を公示する義務があります（地方自治法施行令第168条第9項）。

また、地方公営企業の収納業務を行う金融機関は、収納取扱金融機関として区別されます。ただし、公営企業の出納取扱金融機関が指定金融機関と同一である場合、収納取扱金融機関も同じ金融機関となることがあります。

公金の取り扱い

収納事務取扱金融機関における公金の取り扱いについては、地方自治法施行令第168条の3第1項、第4項に詳細な規定があります。

収納の原則: 収納事務取扱金融機関は、納税通知書や納入通知書など、納入に関する正式な書類（またはその内容を記録した電磁的記録）に基づいてのみ、公金の収納を行うことができます。
預金口座への受け入れ: 公金を収納した際、または公金の払い込みを受けた際は、当該市町村の預金口座に受け入れる必要があります。その際、会計管理者の指示に従い、収入役が定める収納事務取扱金融機関の預金口座に振り替える必要があります。

検査

会計管理者は、収納事務取扱金融機関に対し、公金の収納事務や預金状況について、定期的に、または必要に応じて臨時に検査を実施することが義務付けられています。そして、その検査結果に基づいて、収納事務取扱金融機関に対して必要な措置を講じるよう求めることができます（地方自治法施行令第168条の4第1項、第2項）。

関連用語

指定金融機関'>指定金融機関
金融機関'>指定代理金融機関
金融機関'>収納代理金融機関

外部リンク

地方自治法施行令（昭和二十二年政令第十六号）.e-Gov法令検索. 総務省行政管理局

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